キリン福祉財団様から助成をいただけることになりました!

やった~!
今年度はキリン福祉財団様から助成をいただけることになりました!この場を借りて厚く御礼申し上げます。

今回申請させていただいたのは、例年の100冊分のユニバーサル絵本製作費と、さらに科学絵本等に入れる触れる図をスキャンし簡単に切り出せるカッティングマシンという機械の購入費です。

これまで監修付絵本として、国立特別支援教育総合研究所の大内先生のご指導のもと手作業で作ってきました。インパクトがあることは経験的に分かっても、なんといっても時間と労力がかかりそうそうは作れません。

最近、久しぶりに交通標識を触れる図にして入れたところ、利用者さんから交通標識というものがあることを初めて知った、図があると嬉しい、というご感想をいただき、やっぱりこれだ~1000冊を機に今度は1冊ずつの質を上げたい!と今回の申請となりました。

イベント等で大好評の、点字タイプライター体験のいるか型しおり等も簡単に量産できます。いろいろな素材が切り出せるので、みんなの役に立つものも作れそう・・活動の幅が広がること請け合いです。乞うご期待!楽しみな1年になりそうですよ~♪

 

 

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新着絵本のお知らせ 3月

お待たせしました!少し遅れましたが、新着絵本のお知らせです。左上から、

1.おたからパン
2.まほうのあめだま
3.ねずみのかいすいよく
4.ねずみのいもほり
5.あーそーぼ
6.おひるのアヒル
7.おかえし
8.くった のんだ わらった
9.  ねこがいっぱい
10. うさこちゃんの おじいちゃんとおばあちゃん
11. きれいなはこ
12. What Do You See?
13. Pigs
14.ぐりとぐらの しりとりうた

最近パーキンスブレーラーで打ってくださる方が1名増え、小さい子用の短い本が一番読みやすいパーキンスの点字で作成できるようになってきました。嬉しいですね♪

『まほうのあめだま』は、いつもおすすめ絵本の解説「Suzu’s セレクト」を書いてくれているすずちゃんが、懐かしの絵本としてご寄付くださいました。きっとまた解説書いてくれると思うので、楽しみにしていてくださいね~

 

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利用者さんからのお便り 3月

遅くなりました~!3月にいただいたお便りです。

◆まずは先月からご利用の神奈川の盲学校1年生M太郎くん。点字のお手紙2枚もです。

(前略)ところでなのですが、みなさまからのほんのながさはどうというしつもんがございましたがかいとうは、ちょうどいい。というかいとうをおもいます。ところで、「せんろはつづく」は、あのうたでおなじみですよね。3がつごうのえほんもたのしみにまっています。(後略)

◆いつもお母様ともどもお手紙くださる東京の2年生F雄くん。

「ふたりはいつも」がおもしろかったです。

◆右上の、緑色の折り紙で飾ってくれたのは、東京の4年生M広くん。

ぼくがおもしろかったほんは「おとうさんのちず」です。よこはまでよんだ「たんぽぽ」がおもしろかったのでまたよみたいです

◆こちらも東京、3年生T剛くんのお母様。

めぐろのさんまは落ちが理解できないと思いますが、大好きで、ふたりでグフグフ笑いながら寝入ります。いい夢見ていると思います。

◆小さい時から借りてくれている神奈川の年少さんK信くんのお母様から。

家に「おかえりー」と言いながら帰ってきてたのですが、「ただいま」と言えるようになりました。少しずつ成長してます♪ 電車の絵本沢山入れていただきありがとうございます。大体週末に電車に乗って○○まで行き、ホームでおやつを食べてUターンしてます。アナウンスをいつも唱えてます。「かもつたちのぎょうれつ」をもう一度かりたいです。

◆隔月貸し出しでじっくり読んでくださっている東京の年長さんK子ちゃん。

K子が「ケーキがやけたら、ね」と「あしたねこがくるの」がとても気に入っていたので、もう一度、次の時に、貸してほしいと思っています。

◆東京の盲学校3年生、K汰くん。

あっという間に4年生です。まだ読めない点字がたくさんありますが、やる気はあるので少しずつ頑張ってほしいなと思っています。

◆関西の読書家4年生Y実ちゃんのお母様。

下の子が英語CDの”This is the Way”を異常に気に入り、しつこく聞いていました。おかげでしっかりと覚えられました。(中略)学校の行事で1/2成人式があり、・・・今のY実の夢は”保育士”さんだそうです。

◆新一年生になる神奈川のY菜ちゃん。

「ねえさんといもうと」、もう一度借りたいです。

◆最後は、いよいよ中学生の、九州のT太郎くん。お母様から「あしのうらのはなし」には点図がついていて、うれしかったと言っていましたと。気に入ったのは「パンやのろくちゃん」のようです。

かんどうしたこと  ろくちゃんがじてんしゃにのれたので よかったなとおもいました。そして れんしゅうしたかいがあったなとおもいました。ろくちゃんががんばったから じぶんのちからでやったから のれたんだなーとおもいました。

 

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皆様から寄せられたお便りは、ご本人が特定されないような配慮のもとに、当HP、FBに掲載させていただくことがあります。掲載は困るという方は、事前にご連絡くださいますよう、よろしくお願い致します。

 

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Suzu’s セレクト ③:たくさんのお月さま

絵本紹介コーナー「Suzu’s セレクト」

第3回にお送りするのは、ジェームズ・サーバー文『たくさんのお月さま』(1943年)。アメリカからの絵本で、優れた絵本に贈られるコールデコット賞受賞作品です。

今回の作品は文字が多めで48ページ。少し大きな子向け、または大きく“なってしまった”大人向けでもあるかもしれません・・。

ユーモア作家であったサーバーのウィットにクスッと笑ってしまうこと間違いなし。そして笑いだけではなく、人生について気づきを与えてくれるお話でもあります。

主人公は10歳のお姫さま。びょうきになってしまったレノアひめの「お月さまがほしい」という希望をきき、王さまはおかかえの大臣、魔法使い、数学の大先生を呼びますが、3人とも首をたてにはふりません。

大臣によると「月は、三万五千マイルはなれたところにあり、レノアひめのへやよりおおきい」とのこと。魔法使いによると「月は、十五万マイルも遠いところにあり、城の二倍の大きさもある」とのこと。数学の大先生がいうには「月は、三十万マイルのかなたにあり、国のぜんたいの半分もある」ので、月はだれにもとってくることができないとのこと。

王さまは、「月が手に入らなくてはひめの病気がよくならないのに、だれもとってくることができない。それどころか、頼むたびに、月はますます大きく、遠くなっていく」と悲しみます。

それを聞いた道化師は少し考えて、こう答えました。
「みなさん賢い方ですから、たぶんみなさん正しいのでしょう。みなさん正しいとなれば、月というのは、ひとりひとりが考える通りの大きさで、ひとりひとり考えるだけ遠いということになります。となれば、レノアひめさまが、月をどのくらい大きく、またどのくらい遠いと考えているのかうかがわなくてはなりませんね」

ここからもまだまだお話はつづき、なるほどなあと唸らせるお話があるのですが、それはお話のなかで。このお話はお月様についてのお話ですが、人が心からほしいもの、たとえば「幸せ」や「愛」の形なども、ひとりひとり異なるということを思い出しました。

そしてもう一つとっても好きだったのは、何といっても著者のユーモア!大臣、魔法使い、数学の大先生はそれぞれ「月はむり!」と王さまに言う前に、自分の今までの功績を話すのですが、その功績の一覧が面白くてしょうがありません。特に数学の大先生がこれまで解いてきた問題「どこから上を『高い』というのか、かねで買えないものの値段(!)、にっちもさっちもいかないときはどっちへいくべきか」、教えてほしいものばかりです。

ページ数が長い分、推薦文もだいぶ長くなってしまいましたが、多くの方にこのお話が届くことを祈っています。小さい読者にとってはとても痛快な、大きい読者にとっては忘れていたものを思い出す本になってくれると信じています。

Suzu. S

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お問い合わせは4月8日以降にお願いします。

申し訳ございませんが、3月14日頃からPCトラブルにて、メールの返信ができておりません。
3月最終週は大下不在でもありますので、お問い合わせは4月8日以降にお願いいたします。
ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒宜しくお願い申し上げます。

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