お知らせ

選書・発送作業をしました 12月

はや師走、年内最後の発送です。

本日は出版社で点字絵本編集のお仕事をされていたM様が参加を希望くださり、見学されました。初めていらした方に、作業はどう映ったでしょうか。

丁寧なご感想をいただきましたので、そのまま掲載します。ありがとうございました。

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「点字絵本に関わってきたことから、UniLeafのユニバーサル絵本がどう選書され、どうやって子どもたちに送られているのかに関心を持ったことから見学させていただきました。

三つの驚きがありました。

第一に、この日、貸し出しをした書籍が返却されたことから、一冊一冊、一ページごとのチェックをして、破損などの問題がなければジャンル別の書棚に戻し、リングなどの不具合を見つければ、その場ですぐに修理をしていたこと。

第二に、送本するにあたり、童話、言葉あそび、昔ばなし、科学などさまざまなジャンルから、また季節柄、年末年始のイベントに合ったものなど、5~6冊をスタッフがそれぞれの視点で選書していたこと。その際、子どもたちの関心事、点字の習得度などに合わせて大下さんにインプット(!!)された個々人の特性をもとにしても確認、選書されていたこと。

そして第三には、これまでに送本していた個々人の履歴リストをもとにチェック、重複していれば選書をし直して、新たな一冊を選んでいたこと。

何よりもどなたもテキパキと流れ作業をこなし、あっという間に3時間が過ぎました。スタッフの皆さんにとってはいつも通りの作業でしたでしょうけど、私にはとても新鮮に映りました。基本的とも言える私の質問にも丁寧に応えてくださり、子どもたちに本を送る流れが理解できました。

今回は30人弱の子どもたちへの貸し出しでしたが、一連の丁寧な作業からスタッフの皆さんの子どもたちに寄せる温かな想いがたっぷりと感じられました。

送られた本が届いたとき、子どもたちが目を輝かせて手に取っている瞬間を想像すると嬉しくなりました。お疲れ様でした。ありがとうございました」(M)

【建長寺”さわる”模型】鋳造の試作が始まりました

ついに・・!

鋳造の屋根部分の試作が始まりました。あくまでまだ試作1回目、これは本番ではありません。

ですが・・心が震えます。本当に、本当に、現実のものになるのだ・・この光景をどれだけ願い続け、夢見てきたことでしょう。こみ上げるものがあります。

まだうまくいっていない部分もあるけれど、この程度は何とかなる範囲、とのこと。素人にはよくわからないけれど、無事に、とにかく無事に出来上がってくれますように。職人の皆様、どうぞお体に気を付けてよろしくお願い致します。

しい姿を見せてくれる日が本当に来るのですね・・本当に本当に楽しみです。

 

 

 

【建長寺”さわる”模型】いわきから大人の遠足

大人の遠足と称し、いわきから目の不自由な方とサポーターの皆様が鎌倉にいらっしゃいました。現地ヘルパーも含め総勢50余名、模型を用意して建長寺様でお迎えしました。

5~6名の方に一度に見ていただくのはこちらも初めて。しかも朝からバスに揺られて4時間、楽しんでいただけるかしら・・とドキドキ。

3回お話しましたが、毎回これは違うなと感じることばかり。せっかく模型があるのに長い話はナンセンス、見どころにいきなり手を導いても戸惑われる・・塩梅が難しい。

そもそもさわることに慣れていない大人の私たち、いきなりさわれと言われてもさわれません。その上、それまでの経験や好奇心、興味関心も違います。それは見える見えないに関係ない・・そんな当たり前のことを改めて痛感しました。

そんな中で、できるだけ多くの方に楽しんでいただける話とは何だろう・・ととても考えさせられました。

春に模型が置かれても解説などない時間がほとんど、ならば助けになるパンフレットがあったらよいのでは・・

この日は筑波大附属の前校長星先生がご一緒してくださり、実物の仏殿を見ながら図示の仕方や構成を考えてくださいました。そこは専門家、素晴らしいヒントをたくさんいただきました。

模型は作ったら終わりではないんだな‥と実感しつつ、一方で訪問の目的はあくまでも建長寺様、模型ではない!とも。建長寺様の清々しさを感じられ、お天気も良く、お仲間もいらして楽しく過ごされたら、きっとそれ以上の旅はない・・

「特にお社のレプルカをさわれて本当に良かったです」との嬉しいご感想をいただいて、この日のよきご縁に感謝しました。至らぬことばかりでしたが、木村眼科様、皆様、本当にありがとうございました。

 

 

【建長寺”さわる”模型】イベントがパワーアップ

ハピネスFestival@御成小学校に参加しました。

主催のteam HINATAはキッズダンスにスタートし、ダウン症のお子さんチームや手話ダンスに発展。ダンスを通じ子供たちの心を育みながら、インクルーシブな社会を目指し、大人も子どもも楽しく福祉に理解を深めるイベントを定期開催しています。

あいにくの冷たい雨でしたが、子供たちのステージは元気いっぱい!エネルギーに満ちていました。

ユニリーフ本邦初演は、仏殿の華=ます組の仕組みがわかる立体パズル!?日本の伝統木造技術に感動して、パーツを発泡スチロールで作ってみました。

松尾市長にも無理やり紹介、日本の匠の技すごいんです!伝統技術の素晴らしさが伝わり、子供も楽しく文化財に親しめます!とアピール。

何度も紹介しましたが、これはやはり自分でやってこそ楽しいもの。もう少し工夫が必要だなぁ・・と実感。いつかは木で作りたいと夢が広がります。

この日のブースは作業所等の手作りのパン屋さんやアクセサリー屋さん、小物屋さんが多く、地味な点字にお客さんが来てくださるかな~とかなりシンパイ・・

でしたが、コロナ前に準備していたオリジナルグッズ(自分でピックを入れて点字3文字を作るキーホルダーや、絵本点字文を焼き付けたウッドブローチ)がカワイイ!と大人気、たくさん体験、購入していただけました!

点字タイプライター体験は変わらずイベントの目玉ですが、もうしおり作りだけじゃない!

イベントの醍醐味と言えば、やはり出会い。この日は耳の不自由なお子さんのママと意気投合、「皆一緒に」は共通の変わらぬ願いです。障害種別は関係ない、手を携えて「皆一緒に」の場を一つでも増やしていけたらいいですね。

立ち寄って耳を傾けてくださった皆様、体験してくださった皆様、ご支援くださった皆様、手伝ってくれた子供たち、駆けつけてくれた協力スタッフの皆様も、充実の1日を本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

さいたま中央図書館でお話しました

さいたま中央図書館蔵バリアフリー図書として絵本点訳をされている皆様に、ユニバーサル絵本についてお話しました。駅前のパルコの8階にある、明るく広々とした素敵な図書館です。

実は2016年にもユニバーサル絵本を作りたいと、浦和と大宮でお話をさせていただいたことがありました。その後どうなったかしら‥?と再会を楽しみに伺いました。

その時いらした方は、この日10数人中お一人だけ。新しい若い方も多く、ユニバーサル絵本もユニリーフの活動も初めてとのことで、模型も含め改めてご紹介。

ひととおりお話しした後は点訳に関する質問が続々。折り紙のやっこさんの作り方を訳されている方がいて、これは本当に難しい!悩みます!

皆さん「いつも悩みながらやっている」。そうですよね、1冊1冊違うし、数百冊打った今でも私もいつも悩みます。ただ正解は一つではないし、ユニリーフとさいたま中央図書館では対象も目的も違うので、遠い昔指導を受けた大原則をそのままお伝えしました:どうしてそう打ったか聞かれたら説明ができること、その本の中では統一すること。

絵本の点訳は難しい・・質問をまとめては指導を受けに行った年月を思い出します。悩みは尽きないけれど、新しい方も加わり皆でわいわい悩み学ぶのは楽しい時間かも・・ご苦労の賜物の絵本たちは「バリアフリー図書」コーナーに美しく並んでいました。たくさんの方に見て親しんでいただけるといいです。

この度は貴重な機会を本当に有難うございました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。