お知らせ

【建長寺”さわる”模型を囲むお話会】お話会 第八回

ぽかぽか陽気の2月のお話会は、皆の手際もよく、紙芝居の作者さんや小学校時代のママ友も来てくれて、充実の布陣。ただ、人はやや少なめ。

スタートはいつもM氏の読み聞かせから。マイクなしの迫力に、和尚様も思わず足を止めて聞き入るほど。

紙芝居はY.I.さんが繰り返し演じ、作者のM.I.さんが背景を説明されました。「紙芝居初めて聞きました。すごくいい」「この三門のお話を、三門の前で聞けるのは素晴らしい」と大好評。「外国からの観光客もこの企画がグッドと👍と言ってくださいました」(Y.I.)

模型前では、当事者のOさんが説明を担当。お話が弾み、少ないようでも模型を訪れたお客様は1時間で140人(Sさん、いつもカウントありがとう♡)。海外の方のほうが、より興味を持って話していかれることが多いよう。

「終盤に来たフランスの女性とは、特にまとまったお話ができました」(A.O.)日本中を旅しているそうで、花頭窓の説明をしたら松本城の窓もこんな形だったと!「細かいところが美しい!」を連発する女性、模型の裏側まで面白がって見る英語話者の男性と日本語話者の女性のペア、チラシを渡すと帰りに ”I appreciate your hard work!” とわざわざ言いに来てくれたインド系の女性・・(涙)

一番多い質問、何だと思いますか?答:「修復いつ終わるの?」(来夏です)。模型のみならず建長寺に関する質問も多いそう。ただ、「仏殿が修復中だから模型を置いた、と勘違いされる方もある」(S.K.)のは致し方なくもややザンネン・・修復を終えた暁には、仏殿の雄姿とミニチュアと、見てさわって共に楽しんでくださいね。

檀家さんのご一行もいらしていて、「『さわるための模型です』とご紹介すると、『さわるとご利益がありますかね』と言いながら撫でておられました。同じようなことをおっしゃる方がもう1,2組いらして、びんずるさんだと思われているかもしれません・・」(A.O.)なるほど~びんずるさんと一緒に撫でれば御利益も倍増しそうです!?

一期一会、私たちの想いは同じ、「少しでも皆さんのお心に残る事を願っています」(S.K.)
次回3月14日(土)11:30~、お目にかかれますことを楽しみにお待ちしています。
R.O.

 

 

 

 

 

 

 

 

「ともに生きる世界を描く~児童書がひらくインクルーシブな未来」講演会

情熱が違う!人への愛が違う!リスペクトが違う!児童書における多様性とインクルージョン推進の専門家アレックス・ストリックさんから、イギリスの実践についてお話を伺いました。

(障害を含め)「多様性は社会の自然な一部である」。私たちは(絵本を通じて)「子どもの世界の見方を作っている」。大人の責任はここにも。

インクルーシブな本とは、「すべての子どもが物語や絵の中に自然に自分自身の姿を見出せるような本」である。「哀れみ」や「恐れ」ではなく、(当事者から)「本物の情報」を得て、彼らが共感できるような描かれ方でなければならない。そのために当事者運営委員会を組織、「つなぐサービス」を設立して作者が描写を相談できるようにし、「障害のある人の描かれ方」の公的な分析研究プロジェクトも行っている、と。

このパッション、18年前イギリスがモデルの透明点字シート付ユニバーサルデザイン絵本を始めたとき、彼の地のサービスを調べたときにも感じたような・・しかもその取組みが公的なプロジェクトであるとは、イギリスはさらにさらに進んでいました。

障害当事者はそんなふうには感じていない、という健常者との認識ギャップの話では、何度もうなづき、深く深く共感しました。そんなことまでわかってくれるんだ・・一方で、家族でもないのにどうしてここまで出来るのだろう?

それはきっと、この言葉が全てなのでしょう。「私のとってインクルージョンとは、私たちが同じ人間であるということを認め、その気づきを行動につなげていくことです。もし障害を『その人の中にあるもの』と捉えてしまうと、その人は、多数派とは”異なる存在”とされ、私たちは、本来共有しているはずの人間性を見失ってしまうのです」(Kathy Cologon)。理想に向かい信念を持って、何ができるかを常に考え、「行動につなげ」一つ一つ形にしていく姿には、胸が熱くなりました。

この日のもう一つの楽しみは、これらの本の作者さんが対談者として登壇されていたこと。「盲」とは長い付き合いながら、とても新鮮に多くを教えてもらった本。”さわる”ということを探求された著書もあり、一度お話伺ってみたい、ヒントをいただきたい、とずっと思っていた憧れの大学の先生です。

帰られるところををお待ちして、これまでのことをお話し模型のチラシも見ていただいて、是非一度建長寺にいらしてください!とお誘いしてしまいました!実現したらどんなに素晴らしいでしょう・・来るかなぁその日、楽しみに待つことにしましょう。

 

『みんなのねがい』寄稿に感想が寄せられました

『みんなのねがい』2026年1月号に、絵本と模型の紹介をさせていただいたのは先にお話したとおりです(https://unileaf.org/13360)。

この度、読者の皆様からたくさんの感想が寄せられましたので、許可を得てここに掲載します。とても丁寧に書いてくださっていて、こんなふうに思ってくださる方がいるんだ・・という驚きと感謝、大きな励ましをいただきます。心より御礼申し上げます。

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▪ すてきなとりくみですね。クラウドファンディングやお寺の協力など、夢が現実になっていく様子に力が湧きました。共に生きる社会の実現に向けて、こうした善意のとりくみが国や自治体の施策を動かしていく力になることを期待します。

▪ YouTubeで鎌倉建長寺での模型除幕式を見ました。大下さんの娘さんが模型のお寺の屋根をふれながら「とても美しい形ですね…」など感想を話されたのが印象的でした。視覚に障害がなくても、見落としがちな視点はたくさんあって五感で鑑賞することの豊かさを知りました。すべての人が共に鑑賞できる環境づくりは、すべての人が手をつなぎあって文化遺産の魅力を引き出し、守り続けていく力になるのですね。

▪ ミニチュア模型作成の発想はすばらしいですが、クラウドファンディングへの協力者、ミニチュア作成への協力企業、「お寺を挙げて応援」する仏教関係者。すべてがすばらしいの一言です。ねがいが叶ってよかったですね。

▪ 「透明点字シート付絵本」や「歴史的建造物模型」、触ることで見ることを楽しむということ、なるほどと思いました。見える人でも、さわることで、見るだけでは気づかなかった部分に気づけたりするのではないかとも思いました。こういう発想が、文化を豊かにしてくれるように思います。鎌倉五山第一位建長寺のみなさん(宗務総長の方をはじめ)も、大下さんのお話を受けて英断をされたこと、もっと多くの文化財や建造施設で広がればいいなあと思いました。

▪ 「善意」の凝縮、まだまだ日本人もすてたもんじゃないですね。

▪ 歴史的建造物のミニチュアを製作して、視覚に障害のある方が楽しめるように」というすばらしい企画、ポルトガルのとりくみから輸入したアイデアなんですね。まったく知りませんでした。日本の古いお寺やお城も、もっとたくさん製作されるといいですね。

▪ 娘さんに健常児と同じような経験をさせるために、点字シート貼りの絵本を1000冊以上作られ、建長寺のミニチュアの作成を許可してもらい、クラウドファンディングで市民の方とつながっていかれたことがすごいな!と思いました。ぜひどんどんその輪を広げて未来につなげてほしいです。

▪ 「さわってわかる!さわって楽しめる」ってとても大切なことですよね。絵本の再製本、とても手のかかることだと思いますが、それが大下さんの最初の1冊から始まって広がっていったこと、すばらしいです。

▪ 大下さんの行動力に感心します。「透明点字シート付絵本」も「歴史的建造物模型」も日本に初めて導入され、それが広がり、周りの人々の理解と共感、そして協力の輪をつくってこられた。それをごく自然体でやってこられた姿勢、見習いたいと思います。

▪ さわる絵本はいろいろ出ているけれど、まだまだ知ってほしい絵本はあります。1000冊…すごいなあ。さわってわかる建造物模型も、どうすれば一緒に楽しめるか? を一緒に追求していくことが楽しいですね。

▪ 障がいのことは、誰でもはじめは知らないことだらけだから怖い。でも勇気を出して一緒に過ごしてみてほしい。そして慣れていってほしい。それが共に生きる社会をつくっていくのだと思うのですが。お母さんが娘を思い、UD絵本を作り始めたことや、世界遺産の塔を、ミニチュア模型でさわってわかることに大感激し、作ろうと運動を始めた母のエネルギーはすごいなと思いました。

▪ 「同じものを同じ環境でわかち合う」ということでUD絵本をご自分で作りながらとりくんでこられた大下さん。その熱意に敬服です。エネルギーの源は、目のがんを患った娘さんにも見える子どもたちと同じものを楽しませたいという強い思いでしょう。
札幌に「ふきのとう子ども図書館」という子ども向けの私設図書館があります。北海道支部の二通諭さんも今年から理事を務めておられますが、障害の有無を問わず楽しめる「布の本」「拡大写本」など手作りのバリアフリー図書があり、あらゆる子どもたちに親しまれています。はじまりは故小林静江さんが病気で亡くなった娘さんの夢だった障害のある子どもたちの読書スペースを自宅に開いたことからということです。
こうしたとりくみがはじまるきっかけは、ひとりの人の熱い思いやねがいにあるとあらためて感じています。

 

模型紹介動画の撮影をしました

やっぱり動画!さわる模型を多くの方に知っていただきたい、特に目の不自由な方にもお知らせしたい、となれば、やっぱり動画です。

ということで、この日は娘の友人のYouTuber、Tさんに来ていただき、カフェでのインタビューから始まりました。質問はいただいていたけれど、よく知る人なのでついつい楽しくお話ししてしまい・・盛り上がったけど時間オーバー。編集大変だろうなぁ。

次に、実際の模型にさわりに建長寺へ。こんなに人がいないこともあるんだ・・というほど静かな月曜日の午後。

さわるのはこの日が初めて、という彼。こちらもビデオ撮りながら解説するなんて初めて、終始アタフタです。とはいえ、「お土産屋で小さいのをさわることはあるけど、(実物の)目の前でさわるなんて初めてだ」と言いながら、周囲をぐるり、じっくり時間をかけてさわってくれる姿はやはり嬉しい。

さて感想は?「模型の存在だけでなく、お母様の想いも聞いた上で触ると、愛おしささえ感じますね!改めて感動しました」

「模型の存在だけでなく、お母様の想いも広く届けられるような動画を目標に、作成していきますね」とは、恥ずかしいような嬉しいような・・完成は5月頃とのこと、どんな動画になるのか今から楽しみです。

 

【建長寺”さわる”模型を囲むお話会】ご案内 次回2月14日

青空に清楚な梅が美しいこの頃、日差しはもう春!
建長寺様の清々しい空気には、いつも心洗われます。
ぜひご一緒に、お話会にいらしてください。

【「“さわる”模型を囲むお話会」のご案内】
🔹日時:  2月14日(土)11:30~12:30
🔹場所: 建長寺三門~模型前
🔹予約不要/無料(拝観料別途)
🔹内容: ”さわる”模型誕生ストーリー、建長寺伝説紙芝居、仏殿建築の見どころ、ユニバーサル絵本による読み聞かせ等 ※一部英語対応

🔴建長寺派和尚様による土曜法話も通常どおりです
毎週土曜日11:00~ / 13:00~ @三門下
予約不要/無料(拝観料別途)
こちらと併せ是非!

※模型をもっと知っていただけるように、目の不自由な方にも模型に加えもっと楽しんでいただけるように、境内で定例お話会を開催しています(毎月第二土曜日)。

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🔹‘共に生きる’ とは
~お互いに良い影響を与え合うこと~
🔹‘共に生きる社会’ とは
~人それぞれの違いを自然に受け入れること~