お知らせ
選書・貸出作業をしました 6月
6月2日、今月の貸出・発送作業をしました。いつも自宅から同時進行で記録してくれているKさんのレポートです。
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本のある現場での作業は今回が初めてで、個人的にはかなりの緊張感。
書棚の分類に沿って返却本を収める、貸出の記録、レター作成、発送本の照合、梱包まで一連の作業や、コツ・ポイントを教わりながら取り組みました。1人1人がいくつもの作業を手際よく、かつ同時進行させていく様子に驚きつつ、こうして毎月利用者さんの元へ絵本が届くとわかり、皆さんが絵本をたのしんでくださるといいなと改めて思いました。

参加してみて気付いたのは、選書の前にまず返却本の傷や痛みの確認が必要なこと。好みに合わせつつ、過去に貸し出した本が続かないよう工夫していること。気づきにくいけれども利用者さんへの思いやりにあふれている配慮です。
6月と言えば…?いまの季節を感じることは何?お天気や行事から思い浮かぶ言葉や題材を基に利用者さんに合う絵本を選んでいます。皆さんが五感で捉える6月や季節には、どのようなものがありますか。
梅雨を迎える時期、そんな時こそどうぞ絵本の世界を楽しんでください!
M.K.
【建長寺”さわる”模型】初ご寄付!ご賛同の輪が・・
初ご寄付がありました!
本プロジェクト、現在公開準備中ですが、近い方に少しずつお知らせしています。
数年前、CSR活動として点字の機械化に関わってくださったA社のY様(写真右)もそのお一人。退職後も毎年会費を送ってくださいます。
ブロンズ像は昔から騒いでいるので、ちょっとお話したらすぐ、「振り込みました!」と。ご寄付となると別次元ではと言うと、「実現させたいという思いが伝わってくるので、何かできないか、という気持ちなんです」と。有難うございます!
数年来、絵本のWord原稿を作成ご寄付くださっているB社のG様も、「絵本だけでなく、まだまだ色々なかたちで一緒に楽しめることができるということを知り、ほんとに世界が広がった気がしてすごく前向きな気持ちになりました」と。早速、事業所内でチラシ配布等してくださいます。
打ち合わせに伺った建長寺様の若き御僧侶からも、「新たな世界を知ることができた感覚でした」とのお言葉が・・
ブロンズ像は金額も絵本とは桁違い、重圧もかかります。が、実際にご寄付や行動をしてくださる方がいらっしゃるという事実に励まされます。引き続き、よろしくお願い致します。

※海外の美しいブロンズ像コレクション。写真はドイツ、ヴォルムス、聖ピーター大聖堂。
by Immanuel Giel via Wikimedia Commons https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Dommodell_Worms_01.jpg
【建長寺”さわる”模型】建長寺様と打合せをしました
5月某日、千田鎌倉副市長様、大津鎌倉市観光協会専務理事様と共に、建長寺様を訪問しました。初めてブロンズ模型像をご紹介に伺ってから、4か月ぶりになります。
この日は森内務部長様のほか、若い御僧侶も2名同席してくださいました。お忙しい長尾総長様もお寄りくださり、ご挨拶が出来ました。
まず、大下から進捗のご報告をしました。クラウドファンディングの見立てはよい感触で、実施の方向で準備していること、仏殿の見積もりを3社からいただいていること、チラシ案ができたこと等々。

建長寺様からは、山門の下など重要文化財の地面は設置が難しいかもしれないこと、3つの伽藍が一直線に並ぶ禅宗様式に特徴があるので、製作は建物一つより全体図が良いのではとのお話が出ました。
ついては、境内図を製作する際の、製作範囲やサイズ、金額を、可搬式も含め再検討することに。縮尺どおりで伽藍が小さくなり過ぎないようデフォルメも必要となり、建長寺を知り尽くしている建築士さんのお力を借りましょうということになりました。
とにかく、出席者全員が真剣に良いものを作ろうと、熱のこもった、前向きな意見交換に終始しました。クリアすべき課題は多いものの、お忙しい皆様が自分事として取り組んでくださっています。金額の大きさへの不安や責任の重圧にも、「支えますので進めてください」「実現までやり抜きましょう」と励ましてくださいます。これはもしかしてすごいことなのではないか・・お気持ちに報いるためにも、目の前の一つ一つに全力で取り組むのみ!

よきご縁に心から感謝して、引き続き一生懸命やらせていただきます。多くの皆様のご支援ご賛同を、どうぞよろしくお願い致します。
※海外の美しいブロンズ像コレクション。写真はドイツ、マインツ大聖堂。
選書・貸出作業をしました 5月
5月9日、少し遅い5月の貸出・発送作業をしました。今回は、タイプライターで本を打ったり、郵送袋に窓を付けてくれたりと、大活躍のIさん(一番右)のレポートでお届けします。
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私たちは、季節の移ろいを何をもって感じますか?と、最初にみんなで話しました。
例えば今は春。筍、つくし、たんぽぽ、桜、新緑の緑色を目にしたり、春の匂いを感じたり、等。
そんな季節を描写する言葉が散りばめられた絵本は、頭の中でイメージを形成するのに一役買っているということをあらためて考えました。
ユニリーフから利用者さんにお届けする本は、このような観点も踏まえ選書しています。
今月もお話しの世界をお楽しみいただけますように!
H.I.
京都奈良世界遺産の視覚障害対応事情
連休に旅行がてら、京都奈良の世界遺産を訪れ、視覚障害対応もついでに見てきました。
奈良と言えば、やはり国宝大仏で有名な世界遺産東大寺。何度か焼け落ちているため、模型で復元されています。が、大き過ぎて遠過ぎて、とても触ることはできません。せっかくあるのにウ~ン残念・・!
大仏様はミュージアムの正面に手のレプリカがありました。これはいいなぁ、でも柵に囲まれている上、登らないでくださいの看板が。触りたいなぁ・・中指が150㎝あるという解説を読めば、身長と同じくらいかと少しイメージできますね。
本堂が国宝の世界遺産清水寺にも、触るための点字資料などは皆無です(涙)。

「ふれ愛観音」様があり、入れ替わり触って拝む人の姿が見られました。が、やはり清水寺と言えば、見たいのは「清水の舞台から飛び降りる」と言う言葉の舞台でしょう。
目の見えない娘は、数十秒間、舞台から乗り出して下方にじっと耳を澄ませていました。そして「あんまり高くないね」と。

最後は世界遺産天龍寺、お庭は日本最初の史跡・特別名勝指定(別料金!)。初めただ入ったときは何も言われず、改めて点字資料か何かないか尋ねると、高いところから出してきてくれました。
ちょっと画期的なのは、英語の点字表記があったこと。墨字、点字、英語と比べると、ちょっとずつ違うことが書いてありました。

今回、世界遺産や国宝でも、建物模型どころか、資料も何もないところが何と多いことかと改めてびっくり。
一つでもじっくり触れるものがあると、その場所はしっかり印象に残ります。でも何もないと、歩いているだけで眠くなるそう・・!?景色は難しいけれど、建物模型は作れます。エリアに一つでもそんな場所が出来たら‥改めて思いを強くしました。









