お知らせ

【建長寺”さわる”模型】高精度先端技術+「さわる」ということ

「一気に現実味を帯びてきたね!」

最新の3D技術と組み合わせると、どこまでも精密な鋳造ができる、ということが分かってきました。髪の毛の先に乗るほどのものまでできてしまうそう。

私たちが伝えたいとこだわってきた、寺社建築の醍醐味=屋根を支える華麗な桝組層がいよいよ再現出来る・・!

今回は大学研究室の極めて精度の高いデータがあるため、扉を開き、内部を再現し、そこに手を入れることまで可能です。最新の技術のスゴさには圧倒されます!が、そうなると今度は、どこまで作るのがいいの?という話に。

精巧を極めれば、視覚的な美しさは際立ちます。でも触覚的にはどうか・・?今回の模型の目的はあくまでも触るため、誰もが触って楽しむことが趣旨です。

あんまり細かいと壊れそうで怖くて触れない、では意味がない。実際折れたり、破損、紛失したり、ということもあり得るし。

その辺りをまとめたガイドラインは、今後のために絶対必要!「触るための模型」という当初の趣旨や、こうした議論の過程がしっかりと引き継がれないといけない・・検討課題が多いだけに、その重要性を皆がヒシヒシと感じています。

引き続き、金属出力の3Dを試行錯誤しつつ、ガイドラインも作成、広く知っていただきご支援を仰ぐ努力ももちろん大事。年内完成を目指し、まずは今日の1日、ガンバロー。

 

【建長寺”さわる”模型】イベントは出会いの宝庫

すでにある絆は深まり、新しいご縁もいただけた・・大きなイベントで大変だからこそ、こんな喜びがあるんだと知った1日。

鎌倉青年会議所の皆様とご一緒に建長寺様で、市内の小学生+親御さんに、プロジェクトのご紹介イベントをしました。

事前に打ち合わせを重ねるうち、青年会議所の方々が「鎌倉をユニバーサルに!」と共感し始めてくださり・・毎回車で送ってくださる方ともお話も弾み、勝手に同志を得た気分!若者に響くかと驚きましたが、思いがあり、伝える難しさを痛感している方々だからこそなのでしょう。点字の仕組み、男性に人気だったなぁ。

小学生がたくさん来て、タイプライターや触覚遊びを楽しんでくれたのも、嬉しかったこと。建長寺様とのトークでも、手を挙げて頑張って答えてくれた子もいました。さわって漢字は結構分かる、子どもの触覚はスゴイ!

何よりよかったなと思えたのは、いくつも病気を持った赤ちゃんのお母様が声をかけてくださったこと。滅多にしない失明当時の話をしたからのよう。今のお気持ちお察しします、一人ではない、またお話しましょう。

模型のチームの方も、お休みなのに駆け付けてくださいました。第一号で大変なことばかりなのに、共感し熱く取り組んでくださいます。お心ある方々と夢を追える幸せもかみしめます。

大変だけどやってみる・・人は経験ないことは予測できません。こんな充足感が訪れることもやる前に知ることはできません。

全ての皆様、本日は本当に有難うございました。

定例作業会@逗子 

定例作業会をしました。

10年選手の本が増え、返却の度、プラスチックリングの劣化や、特にリング周りのページの破れが目立つようになり・・この日は2時間ばっちり集中して20冊ほども蘇りました~

いつもブックフィルムをかけてくれるTさんのレポートでお届けします。

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久しぶりのユニリーフ参加となりました。4人と小規模でしたが、皆様元気に集まりました。古いリングの交換や、傷んだページの修繕が主な作業でした。作業ははかどり、多くの本が貸出に出せるようになりました。

修繕とブックカバーが私の得意なので本が綺麗に治っていく様はとても嬉しく思います。貸出が多い、よく読まれる本ほど傷みも多く、人気があるのがよくわかります。1冊1冊を大切に読んでいただけることはとても嬉しくて、気持ちを新たにすることが出来ました。
A.T.

 

【建長寺”さわる”模型】『ユニバーサルの鎌倉』へ、JC様説明会

『ユニバーサルの鎌倉』へ。「ユニバーサル観光を鎌倉から神奈川、日本へとひろげていきます」、鎌倉青年会議所理事長様のお言葉です。

早い、明るい、頼もしい!

ご縁あって、2月19日のJC様例会イベントで、建長寺”さわる”模型プロジェクトを応援いただくことになりました。それに先立ち模型への思いをお話し、ワークショップも体験してもらいました。

鎌倉青年会議所様と言えば、30代でも皆、経営者。こんな弱者と正反対の人たちにどうかなぁと話し始めました。が、全員とばっちり目が合う真剣さ。

ワークショップはどれも楽しまれ、特に「はてなボックス」はやる人、見る人、やんややんやの大盛り上がり。意外とカワイイ若者たちです。

目を閉じ触ってマッチングカードでも、ペアに模様の特徴を一言で・・「さーっ」⁈ えーっ、それってどの模様なの⁈ 意外にしっかり伝わっていて爆笑。(答:斜線のカード)

最後は、さっきまで笑っていた皆がいきなりフォーマル。謝辞をいただき、卒業式みたいに送り出してもらって、何とか無事に役目を終えました。

「手順は皆すぐできる、思いを伝えるのが大事」と、初めに担当者様から気づきをいただき臨んだ時間。「熱量を感じた」「楽しかった」・・こちらこそ、ありがとうございました。楽しかったです。

お力だけでなくハートもある若きリーダーたち、19日はどうぞよろしくお願いします。フフフ、まっすぐな若者たち、何だか楽しみです。

 

【建長寺”さわる”模型】桝組層どう作る?製作の話

製作面で今回のポイントになっているのは、仏殿屋根下の桝組層。

本プロジェクトでは、真のユニバーサルを目指し、目にも手にも、仏殿ならではの寺社建築の美しさを伝えたい、と限られた予算の中で奮闘しています。

全体を1台のブロンズで作ればのっぺり仕上がり繊細さは出せない・・、型のほうを細かくすると抜くことが出来ない・・、金属出力の3Dプリントでは2000万円以上と高過ぎる!そこで、ここだけ別の金属で作ってくっつけたら‥というのが現時点での最善案です。

既にデータがあり、提供していただけるのは有難いこと!すると、こんなにも精密に桝組層がPCで描けるのですね・・先端技術スゴ過ぎです!

この日はミスター3Dがご病気で、詳細は復帰を待ってからに。それでも、朝イチの飛行機で駆けつけてくださった方もあり、第一号にかける皆の思い入れは半端ない・・だってこの仏殿の成功こそ、もしかしたら全国に広がるきっかけになるかもしれないのですから。

総費用約700万円、初めてのクラウドファンディングと、まだまだ高いハードルが待っていて、考えるだけでクラクラします。が、今日できる目の前の一つを着実にこなしていくだけ、です。