建長寺”さわる”模型プロジェクト

【建長寺”さわる”模型】キクシマSDGs基金様ご寄付決定、来訪されました

キクシマSDGs基金の「かがやき活動応援コンペティション」。ご寄付先に、建長寺”さわる”模型プロジェクトを選んでくださいました!

この基金制度は、SDGsの目標達成に沿った活動を応援するために、昨年からスタート。300もの協力会社様がお名前を連ね、拠出金を寄付してくださいます。

皆様の思いが詰まったご寄付で、それだけでも十分な社会貢献と思います。が、建設業だけでは視野が狭くなる、いろいろなことを教えてもらおうと始めた制度だと何度もおっしゃいました。

見えない人が触って形が分かるようにということにも、「こういうことがなければきっと一生知らなかった」。ユニバーサル絵本もじっくりご覧になり、どこまでも謙虚でいらっしゃる御姿勢に深く敬服し、よきご縁をいただけたことを心より光栄に思いました。

ご寄付は何とキャッシュ!ほとんど手にすることのない厚みに緊張しつつ、感謝もひとしお!「完成を楽しみにしています!」とのお言葉は嬉しく、ご一緒に喜んでいただけるのだ・・とその日がますます楽しみになりました。

キクシマSDGs基金様、この度は本当に有難うございました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 

【建長寺”さわる”模型】建長寺様が引き寄せてくださったご縁

たった数十分の間に、3件もの幸運なご縁をいただきました!

今朝、建長寺様に模型を取りに伺っただけでしたが、茶会や法話があったようで、お着物姿の素敵なご婦人がたくさん・・

そのお手伝いでいらしていたのが、鎌倉青年会議所様。ご協力依頼の話が出る度、お名前があがっていましたが、本日偶然にも、ご挨拶をさせていただくことが出来ました。

来年度の柱は、様々な障壁のある方と共に作るまちづくりだそうで、趣旨がぴったり一致!その上、次年度の新理事長様には「会ったことありますよね」。なんと1年半前、別の肩書で拙宅に絵本を見に寄られた方で、再度ビックリ!今後の連携をお約束しました。

偶然お会いした観光協会様は、短時間のうちに来月の助成金プレゼンのポイントを伝授、頑張ってくださいと。

さらに、私の話を熱心に聞いてメモを取っていらした方は、宗教と文化の専門新聞「中外日報社」の記者さんでした。早速記事にしてくださるそうで、多くの寺社関係の方々にも知っていただけそうです。

最後は仏殿に赴き、設置場所や向き、高さ等を確認、プロに写真も撮っていただきました。ほんの数十分に願ってもないご縁ばかり、建長寺様が引き寄せてくださったなら、こんなに心強いことはありません。

 

【建長寺”さわる”模型】実物大はこれくらい!

実物大は、これくらいなんだ!

想像だけだったものが目の前に現れると、ぐっと現実味を帯び・・やや小ぶりな印象ですが、今後の広がりも考えて、扱いやすいスケールとのこと。

台座の高さは、車椅子ユーザーも手が届くことを考慮した、ユニバーサルデザインです。

打合せ内容は、どんどん具体的に。クラウドファンディングのリターンなら、ここにしかないもの、例えば、地図に載っていない境内ツアーや、境内の古木で作ったお札、けんちん汁を作って食べるのも楽しい・・と続々。

また、日本人だから「触ってください」と書いてないと誰もさわらないよとか、点字があっても視覚障害者の1割しか読めないからそんなに要りません、には「目からウロコ・・」。

建長寺応供堂

また、第一号なのだから、こういう思いで実現したと、どこかに書いたほうがいい、皆、あなたに共感して集まったのだからと。感謝で胸が震えます・・

最後は仏殿まで行って、設置できそうな場所を確認しました。あいにく降り出した雨で、模型は運べませんでしたが・・仏殿正面に通じるメインの路のすぐ右脇、絶対誰の目にも触れる、願ってもない場所です。ここに!?  ああ、本当にスゴイ・・

嬉しい!有難い!と同時に、我が身の責任の重さと、これからの資金調達に背負う荷をズシリと感じつつ・・見えない人のためはもちろん、集う皆様のお気持ちにも報いたい・・日々やることをやるだけ!

2022年10月12日、建長寺にて。

 

 

【建長寺”さわる”模型】生みの親からのメール!

Mr. Egbert Broerken and his son, Felix。 ご本人より写真提供。

ブロンズ模型の生みの親、ドイツの彫刻家ブローケン氏(Mr. Egbert Broerken)から、メールが来ました!

これまでも世界中で作っているから、日本でも協働することに興味があると!ワオ!

過去にご挨拶も兼ね、日本でプロジェクトを紹介するのに写真を使わせてほしいと送ったメールはスルー。

たまたま家族の知り合いに日本大好きドイツ人がいて、来日時に、ブロンズの写真がほしいので、撮影するか、Mr. Broerkenに聞いてもらえないか、とお願いしました。

ドイツ帰国後、氏に電話をかけてくれ、何回かのプッシュの末に、30枚ほどの画像が送られてきたのが3週間前。そして本日、ご本人からメールが!やったー、ついに繋がった~!もちろん舞い上がりました!だって、この方が世に出さなかったら、私だって夢を追うこともなかったのですから。

友人曰く、もし広がったら、アプリでつないで、日本中どこにブロンズ模型があるか分かるようにしたら?世界とつなぐこともできるよ!と。あ~素敵、素敵!全部巡ってみたい!このプロジェクトには夢があります!嬉しいな~、ご一緒に夢を見ませんか?ワクワクすること請け合います!

 

「触覚で遊ぶワークショップ」

目を閉じて、さわって遊んでみたら、何が見えるだろう・・10月1日、「触覚で遊ぶワークショップ」を開催しました。

はじめは、何の模型か知らされず、目隠しをして、よーく触って粘土で再現します。大きく全体を作る人、パーツに分けて作りくっつける人・・「見えない中でやるのは難しいなと身を持って実感」とのお声が。

次に、触り心地の違うカードを、言葉での表現も頼りにして、ペアでマッチング。「いちご」「ぐるぐる」・・と言いながら探し当てます。

すごかったのは小学校1年生と5年生のペア。使う言葉が絶妙で「イナヅマ!」「雨!」、それで一瞬で通じ合い、「ああ、これね」とワンタッチで選べます。

大人が2セットやる時間に3セットやり、しかも全問正解!子どもの手指の感覚ってこんなにも鋭いのですね。

それから、何も言わず絵本を渡しました。「本だ!」との言葉が出るまでにも少しの間が。点字使用の小学生Rくんに、皆の前でさわって読んでもらいました。

さて、こんなことを十分に体験してもらってから、話題は観光に。大きな建物ってどうだろう・・全盲のUさんに伺うと「何も見えないよねぇ」。

そこで、建長寺”さわる”模型プロジェクトをご紹介。するとUさん、「ジオラマを私が見ても一つの緑にしか見えない。あれがやっぱり触れたら」、声を弾ませ「想像が出来るんですよ!」

以下、皆様からのご感想です。

Tさん:「どれも心に残ったが、最後の建長寺のプロジェクト、これはすごいことだなと思いました」。

Mさん:「参加してみないと分からないなっていうことがいろいろありました。やったうえで、その建長寺さんの話とかはすごく意味があるんだな、というのがすごくわかりました。これやらなかったら、あまり入ってこないプロジェクトだったかもしれない」

Nさん:「知っているつもりでも、やってみないと分からないというのがよくわかりました。特別なことではなくて、もっとみんなが身近に感じられたり、当たり前になるようにするためには、今日がすごく有意義だったなあと思います」

小学1年生Kくんのお母様:「視覚にすごく頼る時代になっている。目の見えない体験をさせてもらって育ちの中で育んでいきたい」

眼科医Sさんからは「他人事ではなく、皆だいたい見にくくなる!」「出かけたり読むことをあきらめたりするのではなく、いろいろな手段で物を鑑賞したり景色を楽しんだりすることが出来るということを、今日学べたかなと思いました」力強いお言葉です。

自分で考えて、初めて何かをするときは、本当に大丈夫だろうか・・と不安があるもの。目を閉じて遊ぶワークショップも、ブロンズ模型も、皆様に良さを教わり、大きな励ましをいただきました。

本日は、ご参加本当に有難うございました。