6月3日(金)、「建長寺を知り尽くした」建築士でいらっしゃるT様にお会いしお話を伺いました。
深いご専門に裏打ちされたご提案は普通に考えつくものではなく、プロジェクトの次元が変わった・・と感じられるほど。境内図を石に彫るなんて、風情があってとてもいいでしょう~?
「言い出しっぺの私が頑張らないと・・」との重圧は常にあります。が、「楽しそうにやっていると人が集まってくる。皆がいいよねと思ってもらえることが一番大事。年次ごとに建物を増やして、皆が夢を見れるようなものに」と。視覚障害なんて誰も興味ある訳ないよね、と疑わなかった長年の夢。皆の夢に・・!?なんて信じられる訳がありません。
過去に作られたという精巧なジオラマ、楽しみでなさっているという昔の建長寺の地図、それをもとに歩く度に地形がよくわかり、楽しんでいると自分もやりたいという人が現れる・・高い技術も、建長寺様への愛情も、心の持ちようも、新しいお話ばかりでした。
これは、物理的な模型を作るという話だけではないのかもしれない・・先日、修学旅行から帰って来たばかりの盲学校の6年生が「(触れるものがないから)東照宮行くだけ無駄~!」と。キミの笑顔を喜ぶ人がこんなにいるんだ、ということを伝えられる日が来るのかもしれません。