建長寺”さわる”模型プロジェクト
「触れる展示で広がる学び」記事をめぐるご縁
「同じ展示を一緒に味わい、お互いの感想、感覚の違いを共有できることが、ユニバーサル・ミュージアムの最大の成果」
11/7付産経新聞記事「触れる展示で広がる学び、ユニバーサル・ミュージアム増加 見える人にも見学以上の発見」の最後にあった柳原崇男近畿大学教授のコメントです。心震えました。一素人である私が経験的に感じているのと全く同じ!そう、分かち合うことはより豊かになることですよね・・
引用の許可をいただこうとオソルオソルご連絡したところ、なんと光栄なるお言葉とご自身で撮影された美しい写真まで送ってくださいました:

バルバカン砦@Poland
「建長寺仏殿の精巧な模型は、知りませんでしたので、ぜひ現地で拝見したいと思いました。
私自身もこれまで、海外で設置されている触察模型に触れる機会があり、それらはいずれも、晴眼者も楽しめるものであり、視覚障害者の方にとっては、文化遺産への理解をより深めるうえで非常に良いと感じていました。
建長寺での模型制作と設置のご活動は、非常に意義深いものだと思います。貴重な情報を共有していただき、本当にありがとうございました。(中略)日本の寺社仏閣の建築物もいろいろ作ってくれたら、楽しみが増えますよね」
建長寺模型はやはり関西では全く知られていないよう。是非話題に!と図々しくもお願いすると、関係のお仲間にお知らせくださるとご快諾くださいました。
数年前、識者にも役所でも「そんなもの作ってどうするの!?」と疎まれ続けた”さわる”模型。面識もない立派な大学の先生が温かいお返事をくださるようになるなんて・・(涙)少しずつ、お一人ずつ、広まっていきますように。
近畿大学柳原崇男先生、この度は突然の御無礼に温かいご返信を有難うございました。これからもご指導くださいますよう、どうぞよろしくお願い致します。
海外模型事情:アメリカの国定公園
東京で絵本のアンバサダーを始めたCさんから、アメリカの国定公園で出会った模型のレポートが届きました!大木とか野生動物とか巨岩とか、海外にはこんな模型もあるのですね。
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夏休みに、アメリカワイオミング州のデビルズタワー国定公園(Devils Tower National Monument)を訪ねました。高さ264メートルの、大平原にそびえ立つ巨大な塔のような岩があります。先住民の聖地、そして映画『未知との遭遇』で、UFOが降り立った場所です。
驚いたのは、タワーを1周する2キロ程の、自然豊かなトレイルの出発点に、何と、デビルズタワーの触れる模型が設置されていたのです!3次元の模型は、背の高い大人なら頂上を触れる高さ、近くには、子供や脚の不自由な方たちの為でしょうか、もう少し小さい模型もありました。
他にも道々、登攀用の梯子や、木の年輪から長年の自然環境が判る事などの説明板が、触れる模型レリーフと共に設置されていました。トレイルはそこそこ高低差はありますが、舗装されており(トレイルから外れて歩く事は出来ません)、車椅子で観光している方も複数見受けられました。
トランプ大統領でかなり株を落としているアメリカですが、このような素晴らしい一面もあるのですね!
【建長寺”さわる”模型】炎天下、模型の前で30分!
面識のある教育関係者の方が”さわる”模型を訪れ、感想を寄せてくださいました。許可を得てここに掲載します。
目を閉じて30分!?それだけで寄り添おうというお心のある方だということが伝わってきます。
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先日、夏季休業の期間に建長寺に伺わせていただきました。
本殿は工事中でしたが、さわる建長寺が堂々とした姿で私を受けとめてくださいました(そのように感じました)。
そっと目を閉じ、建長寺にファーストタッチ・・
一つ一つの凹凸の感触が指先から伝わり、とても新鮮な感覚でした。
全体から細部へ、感覚を研ぎすましていくと、建長寺の中に隠れているシンメトリーに気づきました。
柱や梁の数にも何か意味があるのだろう・・そんなことを感じながら、30分程度、建長寺との交流を楽しませていただきました。
海外の方も多く訪れていたのですが、皆さん、英語の説明文を熱心に読まれていた姿が印象的でした。
さわる建長寺は、点字や拡大文字を使用している方々はもちろんですが、感覚的な敏感性のある方、車いすユーザーの方など、様々な方が「建物」、「文化財」に出会い、交流することを助け、支えてくれる存在であることを感じました。
なかなか伺う機会がなかったので、とても充実した時間を過ごさせていただきました。
大下さんはじめ、皆様の取り組みが多くの人を助け、支えていることも感じました。
本当にありがとうございます。
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いろいろな困難をお持ちの方のお役に立てるなら本当に嬉しい・・
境内は谷で風が抜けて涼しいとはいえ、酷暑の中のご訪問本当に有難うございました。
東京新聞に掲載いただきました
8/22付東京新聞の最終面上半分に、ユニリーフ17年余の取組を大きく取り上げていただきました。絵本を一人で始めた2008年から、この7月に始まった三門下「”さわる”模型を囲むお話会」まで。
個人的には模型をお一人でも多くの方に知っていただきたい!といつも思っているのですが、改めてユニリーフは絵本の団体なのだな~と再確認(笑)
特に嬉しかったのは、1周年の集いでの宗務総長様のお言葉を特筆、エール(!)としてしっかり紹介くださっていること。「共に生きるとは、お互いに良い影響を与え合うこと。人それぞれの違いを自然に受け入れ、支え合うこと」。私も一番感じ入り、以来ユニリーフの核と大切にしている言葉です。
新聞記事には著作権があるそうで、よろしければこちらからもどうぞ↓
https://www.tokyo-np.co.jp/article/430044?rct=kamy_m01
東京新聞様、この度は何度も丁寧に取材してくださり本当に有難うございました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。


















