お知らせ

【建長寺”さわる”模型】養老孟司先生が応援メッセージを!

解剖学者の養老孟司先生が、応援メッセージをお寄せくださることになりました!

6月4日は「虫の日」、建長寺境内に先生のつくられた虫塚があり、多くの方が参列されて法要があります。当初からの事務局が本プロジェクトのメンバーというご縁から、是非先生にお願いしようということに。

快晴の1日、箱根の「養老昆虫館」を訪ねました。その名のとおり、お部屋の壁一面に、昆虫の標本箱が並んでいます。3㎜くらいの小さな黒い虫が整列している箱もあり、どう見ても同じにしか見えません。

何台も並ぶ顕微鏡、画像をスクリーンに映し出すと、小さな虫の表面には丸い模様がびっしり浮かび上がり、青に緑とそれはそれはきれいです。普段何も考えずに追っ払ってしまうような虫が、実はこんなに美しいとは・・しかも1匹1匹全部違うとは・・まさに自然界の脅威です。これはワクワクが止まらないだろうなぁ、果てしない宝探しだなぁ、と合点がいきました。

触覚と脳のつながりのお話は興味深く、虫の日の打ち合わせの合間には、プロジェクトの紹介もさせていただきました。お言葉少なでしたが、知る方々は「よく聞いてくれていたね」と。畏れ多くもソファのお隣に、どうぞ、と言ってくださり、お写真もご一緒させていただきました。

こんな別世界のひと時をいただけるなんて感謝しかない・・プロジェクトしっかり実現しなくては、と改めて身が引き締まる思いです。養老先生、担当編集者のA様、この度は本当に有難うございました。次回「虫の日」、引き続きどうぞよろしくお願い致します。

 

選書・発送作業をしました 5月

GW明けの5月8日、今回も❝図書館とともだち・鎌倉❞様から3名がご参加くださり、計6名で選書・発送の作業をしました。絵本や児童書に関わったり精通したりする方ばかりで、心強い作業場になりました。

虫や草花などの生き物、お天気に関する絵本は、季節を知る大きなきっかけとなります。また遠足などの行事を意識して絵本を選んでいきます。自分のお気に入りや子育て中に愛用したなど、作業中にも絵本に関するエピソードが織り込まれ、ほのぼのとした空気がいい感じです。作業の進め方や人の割り振りに改善の余地はあるものの、雨上がりの午後に笑顔で解散となりました。

図書館とともだちの皆さんが、利用者に届くまでを意識して活動されていることもありがたく、刺激にもなっています。

さて、来月6月の貸出しはお休みします。「建長寺”さわる”模型プロジェクト」のクラウドファンディングが始まるため体制を整え、絵本利用者の皆さんにも画期的な「”さわる”模型」の実現に注力します。貸し出しのお休みはユニリーフの活動で初!何卒ご理解ご協力、温かいご支援をお願いいたします。
M.K.

 

【建長寺”さわる”模型】リターンで非公開の三門に上がれます!

建長寺様特別拝観、なんと普段は非公開の三門に上がれます!今回のクラウドファンディングのリターンの目玉。特別御朱印もありますよー!

この日のREADYFOR社との打ち合わせは、リターンの精査。

お披露目式典や、製作関係者トークイベントへのご参加(オンライン視聴も)、ユニバーサル仕様の記念冊子もお付けします。さらに建築にご興味ある方には3D模型も検討中。

「ユニバーサル絵本製作講座」や「触覚で遊ぶワークショップ」へのご参加もあります。中学生から点字サンクスレターや、サンクス動画も!少しでも視覚障害の子どもたちや点字を意識するきっかけにもなれば嬉しい・・!

何がいいかなぁ、何が喜んでいただけるかなぁ・・と頭を悩ませ、ようやく道筋が見えてきました。クラウドファンディングまであと1か月!引き続きよろしくお願いいたします。

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新緑も美しい三門です

★「建長寺”さわる”模型プロジェクト」
古都鎌倉から全国へ
見えなくても旅の感動を一緒に!
〜クラウドファンディング〜

公開日程:6月1日(木)~7月28日(金)
@READYFOR
目標額: 500万円
資金使途:さわるための、建長寺仏殿模型製作設置
https://unileaf.org/kenchoji

 

【建長寺”さわる”模型】ご寄付感謝!+三十三間堂の思い出

春、3・4月のご寄付、感謝申し上げます!

5名の皆様はそれぞれです。鎌倉で知り合った方、家族の幼馴染みや娘の大学関係者、高校の同級生、そして見知らぬ方・・

お礼をお伝えしお話すると、これまでずっと見ていてくださったこと、これからも応援していること、異口同音に温かいお言葉をいただき感動します。そしてパルシステム様の並々ならぬご支援には、いつも心から力をいただきます。皆様、本当に有難うございます。

「三十三間堂なのに35あるよ!?」

国宝京都の三十三間堂で、娘が建物模型に触ったときのエピソードが大変好評なので、HP「趣意書」に掲載しました。

三十三間堂様にもお手紙を出し、ご挨拶とご紹介、写真の使用許可もいただきました。緊張しましたが、御僧侶の穏やかなお話しぶりにまた癒しをいただき・・本当にお心あるお寺様です。

「趣意書」もリニューアルしました!

プロジェクトのご紹介として、いろいろなところでいつも話している内容です。このプロジェクトへの想いや願いをしたためています。よろしければどうぞお読みください。

建長寺”さわる”模型プロジェクト

 

【建長寺”さわる”模型】さわるのは「意外」があるから面白い

さわるのは指先だが、指だけがポイントではない!

全盲のM先生に桝組層の部分模型を触っていただきに、東京のオフィスを訪ねました。今の高さだと手のひらを上に向けて触ることになるので難易度が高い。腕の可動域が拡大する、横から、あるいは抱え込んでのほうが触りやすい、というご指摘。そう、本物は模型のように回してみることはできないんだ・・言われて初めて気がつきました。

台座高さも、建物に屋根があるため桝組は下から見上げなくてはならず、見る人にも触る人にも理解しにくいだろうと。となると、台座の高さを上げる?台座に段差をつけようか・・?

今一番の悩みは、どこまで忠実に表現するのが良いか、その基準をどう考えるか、ということです。文化財の表現という立場からは忠実に作りたい。が、製作側からは細か過ぎると作れない。さわった時に厳密な再現がわかりやすいとは限らない・・

デフォルメはどう考えるか。建築の細部の意味に踏み込んで、建物ごとに検討する必要があるだろう。つまり垂木の数は減らしてもよいが、5段ある桝組層は建物の格式を表しているので省略してはいけない、ということ。意味やストーリーが大事。

さらに、省略等を施した場合は、補完先があるようにしたらよいのでは。形状を変えたら形状を再現できるものを、素材を変えたら素材を触れるものを置くような。その際の議論や考え方も開示して。厳密な再現にこだわるとお金もかかるので広がらない、そんな緩いルールが必要なのではないか。初めての「さわるための模型」、いろいろな要素を考慮しつつ、その最適な落としどころを大いに悩みながら探っています。

最後には先生が今研究されている、触る日本画も見せていただきました。3D技術はこんなところにも大きく貢献しているそう。視覚障がいの方だけでなく、他にも必要とされる方がありそうです。