お知らせ

【建長寺”さわる”模型】ご寄付感謝!+三十三間堂の思い出

春、3・4月のご寄付、感謝申し上げます!

5名の皆様はそれぞれです。鎌倉で知り合った方、家族の幼馴染みや娘の大学関係者、高校の同級生、そして見知らぬ方・・

お礼をお伝えしお話すると、これまでずっと見ていてくださったこと、これからも応援していること、異口同音に温かいお言葉をいただき感動します。そしてパルシステム様の並々ならぬご支援には、いつも心から力をいただきます。皆様、本当に有難うございます。

「三十三間堂なのに35あるよ!?」

国宝京都の三十三間堂で、娘が建物模型に触ったときのエピソードが大変好評なので、HP「趣意書」に掲載しました。

三十三間堂様にもお手紙を出し、ご挨拶とご紹介、写真の使用許可もいただきました。緊張しましたが、御僧侶の穏やかなお話しぶりにまた癒しをいただき・・本当にお心あるお寺様です。

「趣意書」もリニューアルしました!

プロジェクトのご紹介として、いろいろなところでいつも話している内容です。このプロジェクトへの想いや願いをしたためています。よろしければどうぞお読みください。

建長寺”さわる”模型プロジェクト

 

【建長寺”さわる”模型】さわるのは「意外」があるから面白い

さわるのは指先だが、指だけがポイントではない!

全盲のM先生に桝組層の部分模型を触っていただきに、東京のオフィスを訪ねました。今の高さだと手のひらを上に向けて触ることになるので難易度が高い。腕の可動域が拡大する、横から、あるいは抱え込んでのほうが触りやすい、というご指摘。そう、本物は模型のように回してみることはできないんだ・・言われて初めて気がつきました。

台座高さも、建物に屋根があるため桝組は下から見上げなくてはならず、見る人にも触る人にも理解しにくいだろうと。となると、台座の高さを上げる?台座に段差をつけようか・・?

今一番の悩みは、どこまで忠実に表現するのが良いか、その基準をどう考えるか、ということです。文化財の表現という立場からは忠実に作りたい。が、製作側からは細か過ぎると作れない。さわった時に厳密な再現がわかりやすいとは限らない・・

デフォルメはどう考えるか。建築の細部の意味に踏み込んで、建物ごとに検討する必要があるだろう。つまり垂木の数は減らしてもよいが、5段ある桝組層は建物の格式を表しているので省略してはいけない、ということ。意味やストーリーが大事。

さらに、省略等を施した場合は、補完先があるようにしたらよいのでは。形状を変えたら形状を再現できるものを、素材を変えたら素材を触れるものを置くような。その際の議論や考え方も開示して。厳密な再現にこだわるとお金もかかるので広がらない、そんな緩いルールが必要なのではないか。初めての「さわるための模型」、いろいろな要素を考慮しつつ、その最適な落としどころを大いに悩みながら探っています。

最後には先生が今研究されている、触る日本画も見せていただきました。3D技術はこんなところにも大きく貢献しているそう。視覚障がいの方だけでなく、他にも必要とされる方がありそうです。

 

 

 

【建長寺”さわる”模型】3D試作の存在感!

目の前に出されるとゾクッとします!この精度、この美しさ、手元だからこそ見入ってしまう・・日本の誇る寺院建築、屋根模型の一部でさえこんなに圧倒されるのだから、これが金属で仏殿全体になったら、どれほどの存在感になるのだろう・・

今、ぼたんが満開

障害当事者に触っていただくため、1/50と1/40の屋根の一部模型を作りました。ご感想はどうでしょうか?

この日のREADYFOR社との打ち合わせは、もっぱらクラウドファンディングの準備。最高額のリターンは境内特別拝観、なんと普段は見上げるだけの重要文化財三門に上ってみることもできます!

このプロジェクト、建築関係者、歴史関係者にとっても十分興味深いと、新たに建築のプロからご指摘が。周囲の人にも声かけます、と言ってくださいました。建築物は見せるもの、この話を初めて聞いた時は少なからぬショック・・これまで手がけた建物、バリアフリー=音声付けたからOKと思っていた。が、確かにそれでは何もわからない、と今、思いを寄せてくださいます。

建長寺様を訪れる度、折々に花が変わり驚きます。ブロンズ模型も見る方が変わるといろいろな顔を見せてくれて、これからますます楽しみです。

 

 

 

 

 

 

【建長寺”さわる”模型】鎌倉FMに5月マンスリーゲスト出演

素敵なパーソナリティさんとお友だちになった!

先のパートナーシップミーティングをきっかけに、鎌倉FMにお声かけいただきました。「ローカル・コミュニティ」「学び」「未来」をキーワードに、鎌倉を中心に活動している方々にインタビューする「みんなのアカデミア」という番組です。

短くまとめるのが下手な私、その上ついハイテンションでしゃべってしまうので聞きづらい・・なのでラジオは苦手です。

が、パーソナリティのNさんとの事前打ち合わせで、時間の枠に収めることより、文字では伝わらない’その人’を伝えられれば・・それがラジオと教えていただき、Nさんとおしゃべりでいいなら・・と収録に臨みました。結果、やっぱりいつもどおり、それが自分だから仕方ないですね。

5月のマンスリーゲストとして出演します。前編は主にユニバーサル絵本のお話を、後半は絶賛進行中の建長寺”さわる”模型プロジェクトの紹介と最新情報です。

■Kamakura FM「みんなのアカデミア」~radio campus, sharing your story
5月毎週土曜日 14:00~14:30 放送
前編 6日・20日 / 後編 13日・27日
(第3週と第4週はそれぞれの再放送です。)

たくさんかんで、あ~オハズカシイ・・よかったらどうぞ聞いて笑ってやってください。

 

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~ 感動と交流を生むユニバーサル模型、どうぞ夢をご一緒に! ~
「建長寺”さわる”模型プロジェクト」クラウドファンディング

・ 公開日程: 6月1日(木)~7月28日(金) @READYFOR
・目標額:  500万円
・資金使途: さわるための、建長寺仏殿模型製作設置

 

新年度初の貸出をしました 4月

4月6日、葉山の桜は葉桜です。ユニリーフの新年度スタートは、6名の作業場となりました。

先月“図書館とともだち・鎌倉”様をお迎えしましたが、早速2名の方が作業に加わってくださいました。例えるなら『フレッシュなベテラン』さんです。ユニリーフメンバーでドタバタと返却作業をする傍ら、利用者さんへ見合う適切な本選びを着々と進めていかれます。さすが、多くの本に精通していらっしゃるとあり早い早い!手順や梱包方法などをお伝えすることで「あ~初めてのご参加だった」と新鮮味を感じたのでした。

Sさんご感想は、初めてだったので役に立てたかどうか…とご謙遜でしたが、いえいえどれだけ心強くありがたいお力だったことか。楽しかったですと締めてくださり、ホッとしました。実はお腹と背中がくっつきそうなほど、午後まで作業したものですから。

メンバーTさんは初参加ながら、効率よく作業するための工夫をできたら…と建設的なご意見でした。

利用者の皆さんへ新たな出会いのお祝い、読みたい絵本との出会いを願って、私たちも新鮮な気持ちで作業をしました。桜吹雪と共に、にほんじゅうに届きますように。
M.K.