建長寺”さわる”模型プロジェクト

京都奈良世界遺産の視覚障害対応事情

連休に旅行がてら、京都奈良の世界遺産を訪れ、視覚障害対応もついでに見てきました。

奈良と言えば、やはり国宝大仏で有名な世界遺産東大寺。何度か焼け落ちているため、模型で復元されています。が、大き過ぎて遠過ぎて、とても触ることはできません。せっかくあるのにウ~ン残念・・!

大仏様はミュージアムの正面に手のレプリカがありました。これはいいなぁ、でも柵に囲まれている上、登らないでくださいの看板が。触りたいなぁ・・中指が150㎝あるという解説を読めば、身長と同じくらいかと少しイメージできますね。

本堂が国宝の世界遺産清水寺にも、触るための点字資料などは皆無です(涙)。

「ふれ愛観音」様があり、入れ替わり触って拝む人の姿が見られました。が、やはり清水寺と言えば、見たいのは「清水の舞台から飛び降りる」と言う言葉の舞台でしょう。

目の見えない娘は、数十秒間、舞台から乗り出して下方にじっと耳を澄ませていました。そして「あんまり高くないね」と。

 

最後は世界遺産天龍寺、お庭は日本最初の史跡・特別名勝指定(別料金!)。初めただ入ったときは何も言われず、改めて点字資料か何かないか尋ねると、高いところから出してきてくれました。

ちょっと画期的なのは、英語の点字表記があったこと。墨字、点字、英語と比べると、ちょっとずつ違うことが書いてありました。

今回、世界遺産や国宝でも、建物模型どころか、資料も何もないところが何と多いことかと改めてびっくり。

一つでもじっくり触れるものがあると、その場所はしっかり印象に残ります。でも何もないと、歩いているだけで眠くなるそう・・!?景色は難しいけれど、建物模型は作れます。エリアに一つでもそんな場所が出来たら‥改めて思いを強くしました。

 

【建長寺”さわる”模型】点字の点でこんなお絵描きしてみませんか?

こんにちは~点字の点を使って、こんなお絵描きが出来ますよ!ちょっと楽しいかも~♪

点字は、1文字が直径1㎜くらいの6個点の組み合わせで出来ています。
➊➍
➋➎
➌➏

パーツはこの6個が全てです。が、どんな複雑な言語や数式でも、これだけで表すことが出来るという人類の大発明なのです。ただ、1点間違うと違う字になっちゃう・・細か過ぎて無理~っていう人もたくさんいますよね(選べない子もいるけど・・)。

でもこんなのなら、皆でも楽しめそうでしょう~♪ 点字タイプライターでも、点字器で手で打っても作れます。完成したら、目を閉じてプツプツに触ってみて!えっ全然わかんない・・ってきっと思うから(笑)

いつかワークショップで、こんなパターンをいろいろ作って、皆で遊んでみたいな~と思っています。あなたも是非ご一緒に!

ユニリーフでは、見えなくても触って文化財を楽しめるように、鎌倉建長寺でミニチュアブロンズ像の製作設置計画を進めています。完成の暁には、そのユニバーサル像も触って、皆で目を閉じていろいろな感覚で遊ぶようなイベントも構想中。どうぞお楽しみに~!

 

※海外の美しいブロンズ像コレクション。写真は聖マリア教会、ポーランド、グダニスク。

 

 

 

 

【建長寺”さわる”模型】クラウドファンディング御相談

先日、鎌倉副市長様のアレンジで、建造物ブロンズ像クラウドファンディングの可能性についてご相談しました。

ご教示賜った鎌倉幸子様はこれまでに100件ものクラウドファンディングを伴走支援、去年だけでも5,600万円以上集めたスゴ腕コンサルタント。相当緊張・・

こちらの説明の後、くださったお言葉は「いけるかなあという感触があります」(⁉涙)「やっぱり思いの強さっていうのが一番大切ななか、・・大下さんのプレゼンからスゴイもうビリビリと伝わってきました」「”スタートfrom鎌倉”みたいなムーブメントが全国に広がっていくんじゃないかなーっていうのをすごい感じました」(驚!泣!!)

クラウドファンディングはお金集め以上に仲間集めであること、ネットの強さとかではなく実行者の思いや覚悟の強さが大事、地元のプロジェクトをどう全国の人にわかるわかると言ってもらえるように伝えられるか・・自分の中のイメージが変わります。

更にはつっこまれそうなところのご指摘とその準備、リターンに何を付けるか、地元でと全国へのそれぞれのアプローチ等々、具体的なノウハウを山のようにいただきました。スゴ過ぎる・・!

同時に、資料や次のステップへの宿題の山も!(泣きながら)一つ一つこなしていけば、いつか夢が目の前に現れるのだと信じ、地道に地道に・・これからの日々にかかっています。ご支援、応援、見守り、励まし、何でもよろしくお願いします!鎌倉様、副市長様、観光協会様、本日は貴重な機会を本当に有難うございました。

※海外の美しいブロンズ像コレクション。写真はグロスミュンスター大聖堂、スイス、チューリッヒ。

 

 

 

 

【建長寺”さわる”模型】鎌倉副市長様、観光協会様と打合せ

2月某日、鎌倉市役所で、副市長様、観光協会様と、建長寺様ブロンズ製ミニチュア模型について打ち合わせをしました。

観光地における、ユニバーサルとしての触れる立体模型像は全国でもほとんど例がありません。誰もが足を止め、触ったり気づいたり会話したりと楽しくユニバーサルの力を発揮し、しかも鎌倉五山第一位であられる建長寺様にふさわしい美が必要です。

ブロンズ像を作るには原形制作が重要で、大きく精密ならお金もかります。伽藍と庭園だけの場合、見晴らし台のある山までの場合、建物の大きさとの兼ね合いも考え、お土産建物を使ってイメージを作りました。

実現に向け、副市長様、観光協会様も豊富なご経験と人脈と笑顔で御知恵を絞られ、次なるステップをご提案くださいました。大きなプロジェクト故心配は尽きませんが、不思議ときっと大丈夫、という気持ちにさせてくださいます。

本日は超御多忙な中、貴重なお話合いの場を本当に有難うございました。

※海外の美しいブロンズ像コレクション。写真は世界遺産、ドイツ、べルリン博物館島。

 

 

 

歴史建造物ブロンズ像、建長寺様にご賛同いただきました!

1月某日、鎌倉副市長様、鎌倉市観光協会様とご一緒に、鎌倉五山第一位の名刹建長寺様に伺いました。

絵本の活動、ユニバーサルブロンズ像の魅力、見える子も見えない子も「皆一緒に多感覚で遊ぼう!」ワークショップについて、全盲児の親としての経験を交えながらお話させていただきました。

終始まっすぐ目を見て熱心にお聞きくださったばかりか、信仰の対象である仏様の触る像を作ることについても「問題ない、皆そう言うと思いますよ」ときっぱり。常に真理を仰がれ、見えない人に思いを寄せてくださるお心に深く感じ入りました。

最後に「気づきをたくさんいただいた」と言ってくださり、メールには「これは建長寺でも是非実現させたい」「ご協力はできる限りさせて頂きたいと思います」とのお言葉まで!

夢のようとはこのことですが、ここからが大変!資金調達はじめクリアすべき課題がたくさんあります。皆様のご厚意を胸に、一つ一つ乗り越え必ずや実現しなくては・・身の引き締まる思いです。

見えない人に「感動の瞬間」を。「目に見える統合への貢献」となる歴史建造物ミニチュアブロンズ像、皆様のご支援をどうぞよろしくお願い致します。

※海外の美しいブロンズ像コレクション。 写真は世界遺産、ブダペストのマーチャーシュ教会。

(画像はKITAGAWA.WS様サイトよりお借りしました。https://kitagawa.ws/matthiaschurch/)