選書・貸出作業をしました 5月

5月9日、少し遅い5月の貸出・発送作業をしました。今回は、タイプライターで本を打ったり、郵送袋に窓を付けてくれたりと、大活躍のIさん(一番右)のレポートでお届けします。

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私たちは、季節の移ろいを何をもって感じますか?と、最初にみんなで話しました。

例えば今は春。筍、つくし、たんぽぽ、桜、新緑の緑色を目にしたり、春の匂いを感じたり、等。

そんな季節を描写する言葉が散りばめられた絵本は、頭の中でイメージを形成するのに一役買っているということをあらためて考えました。

ユニリーフから利用者さんにお届けする本は、このような観点も踏まえ選書しています。

今月もお話しの世界をお楽しみいただけますように!

H.I.

 

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京都奈良世界遺産の視覚障害対応事情

連休に旅行がてら、京都奈良の世界遺産を訪れ、視覚障害対応もついでに見てきました。

奈良と言えば、やはり国宝大仏で有名な世界遺産東大寺。何度か焼け落ちているため、模型で復元されています。が、大き過ぎて遠過ぎて、とても触ることはできません。せっかくあるのにウ~ン残念・・!

大仏様はミュージアムの正面に手のレプリカがありました。これはいいなぁ、でも柵に囲まれている上、登らないでくださいの看板が。触りたいなぁ・・中指が150㎝あるという解説を読めば、身長と同じくらいかと少しイメージできますね。

本堂が国宝の世界遺産清水寺にも、触るための点字資料などは皆無です(涙)。

「ふれ愛観音」様があり、入れ替わり触って拝む人の姿が見られました。が、やはり清水寺と言えば、見たいのは「清水の舞台から飛び降りる」と言う言葉の舞台でしょう。

目の見えない娘は、数十秒間、舞台から乗り出して下方にじっと耳を澄ませていました。そして「あんまり高くないね」と。

 

最後は世界遺産天龍寺、お庭は日本最初の史跡・特別名勝指定(別料金!)。初めただ入ったときは何も言われず、改めて点字資料か何かないか尋ねると、高いところから出してきてくれました。

ちょっと画期的なのは、英語の点字表記があったこと。墨字、点字、英語と比べると、ちょっとずつ違うことが書いてありました。

今回、世界遺産や国宝でも、建物模型どころか、資料も何もないところが何と多いことかと改めてびっくり。

一つでもじっくり触れるものがあると、その場所はしっかり印象に残ります。でも何もないと、歩いているだけで眠くなるそう・・!?景色は難しいけれど、建物模型は作れます。エリアに一つでもそんな場所が出来たら‥改めて思いを強くしました。

 

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【建長寺ブロンズ模型像】点字の点でこんなお絵描きしてみませんか?

こんにちは~点字の点を使って、こんなお絵描きが出来ますよ!ちょっと楽しいかも~♪

点字は、1文字が直径1㎜くらいの6個点の組み合わせで出来ています。
➊➍
➋➎
➌➏

パーツはこの6個が全てです。が、どんな複雑な言語や数式でも、これだけで表すことが出来るという人類の大発明なのです。ただ、1点間違うと違う字になっちゃう・・細か過ぎて無理~っていう人もたくさんいますよね(選べない子もいるけど・・)。

でもこんなのなら、皆でも楽しめそうでしょう~♪ 点字タイプライターでも、点字器で手で打っても作れます。完成したら、目を閉じてプツプツに触ってみて!えっ全然わかんない・・ってきっと思うから(笑)

いつかワークショップで、こんなパターンをいろいろ作って、皆で遊んでみたいな~と思っています。あなたも是非ご一緒に!

ユニリーフでは、見えなくても触って文化財を楽しめるように、鎌倉建長寺でミニチュアブロンズ像の製作設置計画を進めています。完成の暁には、そのユニバーサル像も触って、皆で目を閉じていろいろな感覚で遊ぶようなイベントも構想中。どうぞお楽しみに~!

 

※海外の美しいブロンズ像コレクション。写真は聖マリア教会、ポーランド、グダニスク。

 

 

 

 

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選書・貸出作業をしました 4月

令和4年新年度の4月です。ユニリーフでは4日に180冊ほどのユニバーサル絵本を選び、6日に発送、新年度がスタートました。

それぞれに一つ進級した皆さん、新しい春のスタートにお祝い申し上げます。今年度もご家庭や学校等へ、選書・貸出チームはたくさんの絵本とつながりをお届けします。

春もたけなわ!さあ、外へ出ていろいろなものに触ってみましょう。それから本を読んで、また触りに行きましょう。繰り返すごとに、季節季節の、その年その年の新しい発見があるはず!

『すみれとあり』矢間芳子さく 森田竜義監修 福音館書店刊

ユニリーフの絵本が言葉や経験の手助けとなったり、季節や感覚の想像を広げたり…そんな楽しみ方につながりますように。

お子さんの「今」を大切に、楽しく充実した1年にしていきましょう~

 

 

 

 

 

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第3回「皆一緒に多感覚で遊ぼう!」’22 開催しました

①粘土で大仏様作り

3月30日、満開の桜の春休み、都内で「皆一緒に多感覚で遊ぼう!」開催しました。

これは見える子見えない子2対2で、視覚以外の感覚を使って一緒に遊ぼうという企画。皆小学校の中学年、普段あまり使わない触覚を中心におしゃべりしながら遊びました。

初めは、①大仏様を触って粘土で再現してみよう:Nちゃんがなんかイヤリングみたいのしてる!と声を上げると、エーッどれどれ?と皆が一斉に大仏様の耳を触る一コマも。一緒に話してみるって楽しいよね~

③ユニバーサル絵本を読もう

Tクンは大仏様の頭の上から串を刺し、今ハマっているコマにしてしまう斬新さ(笑)「超ぎりぎりスーパーハイパーテンション高速回転・・・超ウルトラ大仏ごま」と命名しました !?

②日常の音を聞いて情景を考えよう:「えっ?レジかな」「なんか店の感じしない?」「コンビニだ」・・店名まで、「〇〇線△△方面!」「✖✖駅!発車メロディーでわかる」まで、答える場面がある一方、「分かりません~」の声もあり。

③透明点字シート付ユニバーサル絵本を一緒に読もう:臨場感たっぷりに読む子、点字に触っている子、点字をスラスラ読む子と、少しにしておく子、と目で手で自分のやり方で楽しみました。

④ミステリーシェイプス

④触って同じ形のピースをマッチングするゲーム:できたら1ポイントとしたら、にわかに熱くなり真剣そのもの。人の様子なんて構っていられない、せわしなく手を動かす必死さがカワイイ(失礼!)結局両チーム同点、引き分けに終わりました。

最後の振り返り:お友達の大仏様に触って、「上手!」「なんか雪だるまみたい」「手もちゃんとできてる」「頭が大きめ~」「鼻がちゃんとしてる」・・

そして本日の感想は、
・「全部楽しかったけど大仏作るのは難しかった」
・「大仏作りの服の線みたいなところが特に難しかった」「海と道路の音を間違えてしまってそれが特に難しかったです」「絵本読みも楽しかった」
・「どれも楽しかった。ゲームとか目つぶったら難しかった。」
・「全部楽しかった」「でも一番最後のゲーム平和に終わってよかった」

3年生と4年生、視覚のことは全然話題になりませんでした。時間中ずっとペアで動きましたが、トイレでは見えない子が見える子に流し方を教える場面も。その子の経験が何より大きいのですね、今の気持ちを大事にしていってほしいなぁ‥大人の責任、重大です。

初めて会った人とも2時間フルに遊んだ後は、皆で桜の下で一緒におやつを食べたそう。点字で文通する約束もしたそうですよ。お母様からも「KちゃんとNはお互い好きと知った『ツバメ』を合唱し、・・おそらく通りすがりの方から見ても2人の違いはわからない馴染みようでした」と。

他のお母様からも、
・「こんな短時間ですごく仲良くなれたことに驚き、うれしい限りです。みんなで楽しめるってやっぱり素敵だし、大事ですよね」
・「仲良くなれて、ワークショップでお友達の輪が広がりました♪」
・「当たり前のように視覚を意識せず生活をしていたHでしたが、今回可愛らしい素敵なお友達と五感を研ぎ澄まし、体感する遊びを通して違う角度から社会を見られる事が出来ましたし、視野も広がったと思います」

春の1日の楽しい思い出、大きくなってどんなふうに思い出すことでしょう・・ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

 

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