お知らせ

選書・発送作業をしました 10月

10月2日、秋の気配を少し感じながら、毎月恒例の作業日を迎えました。8名が自主的に持ち場に着きます。

作業の前にまずは利用者さんのメールを紹介しました。寝る前に本を読むことが習慣になり、毎月の配本をますます楽しみにしているという幼児のお母様。点字を学ぶ学校の先生からは、読み聞かせで繰り返しのセリフに合わせて身体表現をしたり、ことばの響きやリズムに興味を示したりする児童の様子が綴られています。

さてさて今回タイムリーな絵本は何かな?昔話や化学・ことばあそびなどのジャンルを織り交ぜて、さあバランスはどうだろう? 選書メンバーは何度も絵本を開いています。

図書館とともだち・鎌倉のHさんは、『貸し出されたところからのお手紙を読ませていただきました。選んだ本が喜ばれているとのお返事は、選び甲斐があります。喜びのピンポン、幸せが行き交います』とメッセージを寄せてくれました。

貸し出すユニリーフと利用するお子さん、保護者、先生方が相互に幸せを感じられたらこの上ない喜びです。
M.K.

【建長寺”さわる”模型】境内はキンモクセイの香り

総門を入るとふわっとキンモクセイの香り・・10月の訪れです。

人出はいつもどおりですが、外国のお客様が少なめ。若者女子2人は「えーっ、すごーい!」「頑張ってください!」。小さいお子さんを二人連れたお父様は、深々と頭を下げてお礼を言ってくださいました。仏殿の話に若い男性は「社会科の教員なので・・興味深かった」。静かに聞いてくださった穏やかなご夫婦は「最近はこんな感じですか?」なんと宮崎から!円覚寺様と建長寺様によくいらっしゃるのだそうです。

写真は、花の下から空を背景に撮ると教えてくださった方がいて、真似してみました。

アメリカ人のお父様と男の子は”Do you speak English?”、ほっとしたような表情でよほど通じなかったのでしょうか?イタリアからという2人組に夢が実現するんだと言うと、”Congraturations!” ”I love Italy!”にはにっこり笑って ”We love Japan!”本当に日本中から世界中から人が訪れる場所なのだと実感します。

一番たくさん話したのは香港の若者。ワーキングホリデーで滞在中だそう、思わず最近の情勢を聞いてしまいました。日本人は政治の話をしない、心配してくれてありがとう、香港では話はできない、日本の自由を大事にして、というようなことを一生懸命話されました。台湾も危ない!同じアジア人、自由と平和のために手を携えていきたいものです。

日本の中でも一番日本的な場所は、実は一番国際的な場所なのかも・・そして、人の考えていること、大事だと思うことはそんなに変わらない、とも。思わぬ実感があり、ただの模型紹介とはいえ続けるって大事ですね。

 

先生向け情報誌「季刊理想」で紹介されました

教育とコミュニケーションの研究情報誌、理想教育財団の機関誌「季刊理想」2023年秋号で、ユニバーサル絵本と”さわる”模型の活動をご紹介いただきました。

小中学校の先生向け、しかも「コミュニケーションの現場で」という新コーナーのトップバッターだそうです。絵本も模型も私の願いは同じ、同じ環境で同じものを共有することで混ざり、話し、慣れ、興味を持つこと。発見を分かち合い、一緒に楽しむこと。

このご縁で本当に嬉しかったのは、「取材で直にお話をお聞きして心が動かされました」と、編集者さんが何とクラウドファンディングにご支援までくださったこと!その後もTwitterでリツイートしてくださったりと、「取材の枠を超えて」お付き合いさせていただきました。こんなことが起きるなんて・・(涙) 素敵な出会いほど嬉しいものはありません 。

理想教育財団様、制作会社エディットセブン様、この度は貴重な機会を本当に有難うございました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 

 

 

 

 

 

【建長寺”さわる”模型】お彼岸の境内で

彼岸花の咲く境内は、お墓参りの方が多い一日。少し涼しくなったこともあり、ご参拝も増えている印象です。外国からのお客様も本格的に。この日はタイのご僧侶の一行80名もいらして女性が多いのにびっくり。

模型の紹介をしていたら「それはあなたの発明か?」「ドイツのものです。どちらからいらしたのですか?」「ドイツ」「えー!」それから話が弾み・・ドイツには有名な場所には模型はあるはずなのに知らないと。

暗闇レストランとかドイツの創造力と次々形にする力はスゴイと常々思っていたら、そういうのは日本のほうが進んでいるだろう。う~ん、隣の芝生なのだろうか?私が言う前に写真を撮らせてくれと言ってくださり、エールの交換です。ロンドンから来た方も模型は知らないって、そんなものなのかも・・

明るい2人組の若者はオランダから。日本が好きでコロナが明けるのをずっと待っていたそう。仏殿の特徴は5段の桝組層で最高は奈良の東大寺の6段と言うと、「明日奈良に行くんだ」「Todai-ji Temple」とゆっくり復唱していました。私も半日ですがオランダに降り立ったことがあり、空港の駄菓子がどれもめちゃ美味しくて実はオランダファン。また必ず行くわ!と称え合えるのは嬉しいこと。

 

日本の方はすぐ通じるせいか話が短く感じます。少し背中の曲がったご夫婦が手を取り合って歩いていらして、それだけで素敵な方と分かります。熱心に聞いてくださり、こちらも感謝を伝えます。

一人で来た若者「知らなかったことばかり、応援します」、おばちゃん「よく頑張ったね~、また見に来なきゃね」。「ありがとう」知らずに笑顔の自分に気づく瞬間。

最近は入り口の拝観受付の方たちも先に声をかけてくださり、何だか嬉しい。模型紹介に来ているはずが、いつしか大切な場所になっているのかもしれません。

選書・発送作業をしました 9月

9月の貸出しをしました。

総勢8名と十分な人数で、9時から開始。鎌倉のNPO団体〝図書館とともだち・鎌倉〟の皆さんは今回で5回目、外せない大切なお仲間です。

ユニリーフメンバーのSさんは、「最後までの作業がわかってよかった。」そうです。たしかに、一連の流れを把握できていると全体が見えるし、先を見通すこともできそうです。さらに「それぞれの得意分野で仕事を分担できたため、スムーズに作業が進み、気持ちの良い流れだったと思います。」と感想を寄せてくれました。

選書では適切な本選びや照合のために、知識や情報を交換しながら和気あいあいとやっています。PC作業は入力しながら効率的な手順を検討するという、まるで脳トレのようです。本の確認、修理は半畳ほどのスペースに、もはや職人気質で黙々と作業しています。梱包や封入を溜めることなく、整った物から順次袋へ詰めていけるのも、そこに待機する人がいてこそです。初めて参加されたOさんが、主体的に関わっていらしたのは嬉しかったです。

こうした皆さんとシステムが、ちょっとずつ良い流れを生み出しているのを実感する一日でした。

今回はメンバーの皆さんもあまり目にしたことのない、郵便局で集荷された絵本たちの画像です。秋を感じる絵本を入れていますので、少しずつ移り変わる季節を楽しんでください。
M.K.