建長寺”さわる”模型プロジェクト
【建長寺”さわる”模型】行動を!U医師に教わったこと
小児がんの治療で娘が入退院を繰り返していた頃、ようやく回ってきた手術の直前に熱を出しました。また何か月も治療が延びたら、がんが眼球の外に出てしまう・・心は焦りと恐怖でいっぱいでした。

街のベテラン小児科のU先生は、話を聞くや、その場で受話器を取り、国立がんセンターの主治医に電話をかけました。そして、熱はあるが手術に問題はありませんと、きっぱり言い切ってくださいました。
何もしなくても、先生は誰に責められることもありません。が、娘のことだけを考え、リスクと責任を引き受けてくださった、ただただ娘のために行動してくださった・・それは過酷だった日々の唯一のぬくもりとして、生涯忘れることはありません。
神奈川県医師会報への寄稿のお話をいただき、「行動あってこそ」と、U先生の思い出を書かせていただきました。

結果的にはこの手術の甲斐もなく、娘は眼球摘出に至ります。が、たとえ5分でも勇気を出して行動すること、それが目の前の人の心を救い、人生の宝として刻まれることもあるのです。
当時は余裕もなく、特別にお礼を言うこともなく過ごしてしまいました。が、あの年月の数少ないそんな珠玉の経験が、今の自分を支え、動かしているのかもしれません。
【建長寺”さわる”模型】温かいご支援に感謝します 2月
2月のご寄付です。
1件は大学時代の友人で、なんと2回目です。絵本にも何度もご寄付くださっている言わば常連、長年本当にありがとう~。
もう1件は、鎌倉ワイズメンズクラブ様。こちらは絵本を作り始める前の構想の時代からずっと14年間もご支援くださっているワイズメンズクラブ国際協会横浜とつかクラブ様の姉妹団体です。年に一度報告をする会で何度かお目にかかっており、すぐ支援を申し出てくださいました。YMCAの外郭団体で、利他のお心を感じる、素敵に年齢を重ねていらっしゃる方々です。いつも本当にありがとうございます。
先の青年会議所様とのイベントでも、ただ募金箱を置いておいたら、ご寄付が入っていました。ビックリすると共に、感激です!
お金=物欲、自分本位のイメージですが、心のために使う、他者のために使う、そういうことに価値を置く方たちに囲まれて、日々心洗われる思いです。
【建長寺”さわる”模型】チラシは説明でなく思いを書く
これはブロンズの説明であって、(どうして作りたいかという)思いが伝わらない。CさんもTさんも私も、大下さんの話を聞いて感動したから、共感してやっているのだから・・(涙)
新しいチラシを作るにあたってプロにお願いすることになり、今日はその話し合いをしました。
屋外のブロンズ模型は日本にはないものです。なじみがないから、知っている良いことは全部書きたいと思って作ってきました。でも、言われてみれば、お話したり寄稿したりした後に、ご支援いただくことが多い気がします。
言葉はその場で流れてしまうからまぁいい、でも消せないネット空間に心の深い部分を書くのは怖い・・いろいろに感じる方がいるだけに、私なりに必死で精一杯だった年月を批評されたくない・・
人は他者のつらかった経験に共感するの?確かにそこに「共感しました」と言われることは多いのかも。心の内なんて誰も話したくないけど・・今回は目的がある。求められるなら、もう一段腹をくくらないと・・結構ツライ。
まだ形もない、見たこともないものに共感し、お金を出してくださいというチラシを作る。この難題、8年越しの夢とは言え、悩みも多きプロジェクトではあります。
パートナーシップミーティング in 鎌倉
「応援したい!」
そのお言葉がどんなに嬉しいかわかりません。「FBがあればこちらでも皆に読んでもらえるから」とまで(夜、早速つながれました!)。
出会ったのは子育て支援NPOの代表者。志も行動力も素晴らしく、さぞお心ある活動をされているのだろうな・‥と。そういうことって不思議とお言葉の端々からわかります。有難いご縁でした。
鎌倉の地域の方や他の活動も知りたいと思い、パートナーシップミーティングに参加しました。おそらく初めてご覧になる透明点字シート付絵本と歴史的建造物のブロンズ模型に、皆様興味を示してくださり・・
終了後には、絵本をうちのギャラリーに置いたら、とか、3月にイベントがあるからプロジェクトを紹介します、とか、建長寺様での打ち合わせに参加したい、とのお声まで。
自分のことばかりでなく、他の方が大切にしていらっしゃる活動にも興味津々、ヒント満載。愉快でお心ある関西の方からは、皆で運営やお金のこと教わりました~(ベストは飲みに行くことだそうです(笑))
広めたいといくら言っても、やはりできることは1日ずつ、お一人ずつの積み重ね。新しい出会いにワクワクした早春の1日、さて、これから何かにつながるでしょうか・・?
(写真は会場隣の八雲神社。黄葉に夕暮れの西日が美しい。)
【建長寺”さわる”模型】高精度先端技術+「さわる」ということ
最新の3D技術と組み合わせると、どこまでも精密な鋳造ができる、ということが分かってきました。髪の毛の先に乗るほどのものまでできてしまうそう。
私たちが伝えたいとこだわってきた、寺社建築の醍醐味=屋根を支える華麗な桝組層がいよいよ再現出来る・・!
今回は大学研究室の極めて精度の高いデータがあるため、扉を開き、内部を再現し、そこに手を入れることまで可能です。最新の技術のスゴさには圧倒されます!が、そうなると今度は、どこまで作るのがいいの?という話に。
精巧を極めれば、視覚的な美しさは際立ちます。でも触覚的にはどうか・・?今回の模型の目的はあくまでも触るため、誰もが触って楽しむことが趣旨です。
あんまり細かいと壊れそうで怖くて触れない、では意味がない。実際折れたり、破損、紛失したり、ということもあり得るし。
その辺りをまとめたガイドラインは、今後のために絶対必要!「触るための模型」という当初の趣旨や、こうした議論の過程がしっかりと引き継がれないといけない・・検討課題が多いだけに、その重要性を皆がヒシヒシと感じています。
引き続き、金属出力の3Dを試行錯誤しつつ、ガイドラインも作成、広く知っていただきご支援を仰ぐ努力ももちろん大事。年内完成を目指し、まずは今日の1日、ガンバロー。










