図書館に「障害者サービス」という名前もない黎明期に日々奮闘され、その道筋を作ってこられた都立図書館の山内薫先生の講演を聞きました。
山内先生は、いつも利用者さんを紹介してくださる大阪のNPO法人「弱視の子どもたちに絵本を」の理事長さんでもあります。
昭和感満載の映像では、要望の本を段ボールいっぱい自転車に入れ利用者さんのお宅に届けたり、横になって過ごす子供の多い施設では絵本の絵を天井に映し出して見せたり・・日々は現場での積み重ねそのもの、「目の前の利用者の要望に図書館はどうしたら最大限応えることができるか」を貫かれた40年です。自分の中でも、障害のある子へのサービスは目の前の一人のために働くこと、と思ってきただけにお言葉が響き、初心に戻るよき機会となりました。
この日は主催の都立戸山図書館館長様のご好意で、建長寺”さわる”模型の動画を流してくださり、ユニバーサル絵本と共に皆さんに紹介するお時間もいただきました。絵本のほうが人気でしたが(笑)
終了後は、山内先生にユニバーサル絵本の今後についてもご相談、「受け皿としての図書館の役割は大きい」「今後とも最大限有効活用されることを祈っています」と言ってくださいました。
山内先生、戸山図書館長様、この度はお心あるご対応を本当に有難うございました。よきご縁に感謝し、この場を借りて厚く御礼申し上げます。