お知らせ
『社教情報』で活動が紹介されました
一般社団法人「全国社会教育委員連合」発行の『社教情報』第84号で、ユニバーサル絵本の取り組みが紹介されました。
「全国社会教育委員連合」様は、全国の社会教育委員の資質と職責の向上につとめ、社会教育関係者との連携協力体制を確立するために、社会教育に関する諸事業を行い、社会教育の振興に寄与されている法人です。
昨年度、内閣府「子供と家族・若者応援団表彰」内閣総理大臣表彰受賞の際、選考委員でいらした文教大学の金藤ふゆ子先生が執筆してくださいました。
紹介ばかりか、
「全国の幼稚園・保育園、小学校や公立図書館等に配架されるべき極めて高い価値ある書籍だと強く感じた」
「国や地方公共団体の公的資金がこのような活動にこそ向けられるべきではないかと考える」
「本稿がほんの少しでも大下さんの活動を社会教育関係者の方々に知って頂く機会となり、今後の活動の発展にお役にたてればと願っている」
と、過分ながら熱いエールをたくさんいただきました。身の引き締まる思いです。
先生もおっしゃるとおり、より多くの方がこの絵本を知りご活用くださればこんな嬉しいことはありません。この度は本当に有難うございました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
新規利用の1年生、初めて届いた絵本
1月から定期利用をスタートした1年生の男の子のお母様から、嬉しいお便りがありました。ユニリーフ絵本との’初めての出会い’のご様子です。
小さいお子さんのワクワク感が伝わってきて、絵本生活がこんなふうにスタート出来たらとっても素敵です!おうちにあれば読む、家族と一緒ならもっと楽しい、そんな環境作りも願っての毎月の定期貸し出し便。
ずっと本を好きでいっぱい楽しんで、本を友として心豊かに育っていってほしい・・そんな親御さんたち皆の願いを我がものとして、ユニリーフは無償で活動しています。
この度、お母様に許可をいただき、以下に掲載させていただきますね~
========
この度は、本の貸し出しをありがとうございました。返却させていただきます。
ユニリーフから本が届いたことを本人に伝えると、玄関で読み始めてしまいました!3冊読み終えると満足していた様子が、印象的でした。今までになかったことなので、大変驚きました。
まずは「どうぶつサーカスはじまるよ」に飛びつきました(注:小さい頃ゲラゲラ笑いながら読んだ本だそう)。そして、のぼれケーブルカーに似ている本ということで「のっていこう」を楽しみ、「おおきなかぶ」へと次々に!
毎日、おふろあがり夕飯待ちの時間が音読タイムです。宿題の音読を終えるとユニリーフの本を1冊読むという習慣が付きました。(注:小1では教科書を読むために何を置いても点字の読み書き、毎日必ず先生とみっちり練習します。)
今回初めて利用させていただき、読みきれるか心配だったのですが、5冊とも楽しむことが出来ました!本との距離が縮まりました。ありがとうございます。
本人からリクエストがあります。(こんなことは初めてです!)
林明子さんの「こんとあき」と「とんことり」、もしあれば「ぞーくしょん!」をお願いします。
今後も楽しみにしております。よろしくお願い致します。
返却図書ポストが新しくなりました!
毎月30か所以上に絵本を貸し出しているユニリーフですが、それは同じ分だけ返ってくるということ。郵便局員さんが届けてくださる図書を保管するポストは大切で、活動には欠かせないもの。
ちょうど3年前、メンバーのKさんが作ってくれた初代ポストもとっても素敵でしたが、この度リニューアルしてくれました。この3年間でKさんは他でも多々注文を受け益々腕を上げられて、新たなポストもご覧のとおりの洗練されたものに!
本日は2月の貸出日。朝から皆の顔を思い浮かべ、司書のお二人と共に選書~確認~記録~レター作成~梱包という一連の業務に打ち込みました。本当に、文字通り息つく間もない集中作業で、少々ぐったりとはなりましたが、午後には無事発送の運びに・・

コロナ禍にあって、こうした絵本の定期お届けサービス(継続課金をサブスクというらしい。月額3000円程度)は今、想定以上に増えているとのこと。ユニリーフの定期貸出はもう10年以上前から、しかも無料!コロナでも特段の困難もなくサービスを続けられていて、本当に有難いことですね。
今月の絵本、もうすぐお手元に届きますよ~どうぞお楽しみに!(郵送袋不足の折、返却もよろしくお願いします。)
普通小での取り組み~湯河原町立吉浜小学校
昨秋、4年生の総合学習で使用ということでユニバーサル絵本を貸し出しましたら、学校でのご利用の様子や反応をこんなにたくさんお知らせくださいました。「心に働きかける絵本」として貴重な報告ですので、許可を得てここに全文を掲載します。
お寄せくださったのは、湯河原町立吉浜小学校の岩本純子先生。前任校から2回目のご利用です。
========
①4年生への紹介
(総合的な学習の時間に福祉について学んでいる。「福祉体験」で、車椅子、視覚障がい者の方の誘導、手話体験をしていた。また視覚障がい者の方の話を実際に聞いたり、点字や点字ブロックがどんなところに設置されているか、地域調査をしていた。ブラインドサッカーボールも授業で扱っていた。)
教師がUD絵本を紹介し、「何で目が見えない方が読むのに、絵や字が書いてあるのかな。」と聞くと、すぐに「一緒に読めるからだ。」「目の見えない人も見える人も関係なく楽しめるから。」「一人で読むのもいいけれど、友達と読みたい時もある。」「『一緒に読みたい気持ち』は、障がいのあるなしに関係ないね。」と口々に言い、「早く読みたい」と。読書タイムに読んでいる子もいたようです。
②支援級の道徳
「優しい心と親切な行動」
・目の見える人も見えない人も一緒に本がよめるといい(〇)→ 大学生がUD絵本を作った(「ミルクくるみ」の本を紹介)(〇)
・目の見えない人が道に迷って困っていたので、助けてあげたい(〇)→ いきなり声をかけずに手をひっぱった(✖)
・朝のしたくをしないで遊んでいる友達がいて、気になった(△)→ したくをしてあげた(✖)
親切は、相手がニコニコになること
親切でないは、相手が困ったりエーンエーンになってしまうこと
③教員への紹介(校内)
・打合せ時に「ユニバーサルデザイン教育通信」「ユニリーフ、UD絵本を紹介)を配布し紹介
・校内研修時に、実際に触ってみてもらった。「こうなっているんだ。」「これだったら、一緒に読めるね。」「機会があったら、使いたい。」
④読書ボランティア(校内)へ紹介
「インクルーシブ教育に関心があるので、とても良いものを紹介していただいた。子どもたちに読み聞かせをした後、インクルーシブに関係する話が自然とできそう。」「選書もとてもいいですね。」このボランティアさんは、他のボランティアさんにも話をしてくださっていました。
かながわ生き活き市民基金様の助成決定~多感覚で楽しむ観光を
新年おめでとうございます。コロナの真っただ中ではありますが、できる限りの配慮をしつつ今年も前進していきたいと思います。
1月7日、「かながわ生き活き市民基金」様からコロナ緊急応援助成の決定通知が届きました。
今年ユニリーフは、ユニバーサルな理念推進の一環として、観光地に触れるミニチュア建造物像、地形模型像の設置を目指しており、それにつながる「観光」+「触る」等多感覚の融合を、少人数イベントで少しずつ進めていきます。
今回は視覚以外の感覚、特に(視覚障害児者に大切な)「触る」ということの意義や特性を中心に、見える子と見えない子が少人数で一緒に楽しむイベントを開催します。
コロナ禍で、社会には様々な困難があります。触れないこと、記憶した日常の風景が変わり距離を取ることで、不便を強いられている人々もいます。自分については軽く他者のことは重く、想像力を働かせられるようになりたいと思っています。












