お知らせ
【建長寺”さわる”模型】建長寺を知り尽くした建築士様
6月3日(金)、「建長寺を知り尽くした」建築士でいらっしゃるT様にお会いしお話を伺いました。
深いご専門に裏打ちされたご提案は普通に考えつくものではなく、プロジェクトの次元が変わった・・と感じられるほど。境内図を石に彫るなんて、風情があってとてもいいでしょう~?
「言い出しっぺの私が頑張らないと・・」との重圧は常にあります。が、「楽しそうにやっていると人が集まってくる。皆がいいよねと思ってもらえることが一番大事。年次ごとに建物を増やして、皆が夢を見れるようなものに」と。視覚障害なんて誰も興味ある訳ないよね、と疑わなかった長年の夢。皆の夢に・・!?なんて信じられる訳がありません。
過去に作られたという精巧なジオラマ、楽しみでなさっているという昔の建長寺の地図、それをもとに歩く度に地形がよくわかり、楽しんでいると自分もやりたいという人が現れる・・高い技術も、建長寺様への愛情も、心の持ちようも、新しいお話ばかりでした。
これは、物理的な模型を作るという話だけではないのかもしれない・・先日、修学旅行から帰って来たばかりの盲学校の6年生が「(触れるものがないから)東照宮行くだけ無駄~!」と。キミの笑顔を喜ぶ人がこんなにいるんだ、ということを伝えられる日が来るのかもしれません。
選書・貸出作業をしました 6月
6月2日、今月の貸出・発送作業をしました。いつも自宅から同時進行で記録してくれているKさんのレポートです。
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本のある現場での作業は今回が初めてで、個人的にはかなりの緊張感。
書棚の分類に沿って返却本を収める、貸出の記録、レター作成、発送本の照合、梱包まで一連の作業や、コツ・ポイントを教わりながら取り組みました。1人1人がいくつもの作業を手際よく、かつ同時進行させていく様子に驚きつつ、こうして毎月利用者さんの元へ絵本が届くとわかり、皆さんが絵本をたのしんでくださるといいなと改めて思いました。
参加してみて気付いたのは、選書の前にまず返却本の傷や痛みの確認が必要なこと。好みに合わせつつ、過去に貸し出した本が続かないよう工夫していること。気づきにくいけれども利用者さんへの思いやりにあふれている配慮です。
6月と言えば…?いまの季節を感じることは何?お天気や行事から思い浮かぶ言葉や題材を基に利用者さんに合う絵本を選んでいます。皆さんが五感で捉える6月や季節には、どのようなものがありますか。
梅雨を迎える時期、そんな時こそどうぞ絵本の世界を楽しんでください!
M.K.
【建長寺”さわる”模型】初ご寄付!ご賛同の輪が・・
初ご寄付がありました!
本プロジェクト、現在公開準備中ですが、近い方に少しずつお知らせしています。
数年前、CSR活動として点字の機械化に関わってくださったA社のY様(写真右)もそのお一人。退職後も毎年会費を送ってくださいます。
ブロンズ像は昔から騒いでいるので、ちょっとお話したらすぐ、「振り込みました!」と。ご寄付となると別次元ではと言うと、「実現させたいという思いが伝わってくるので、何かできないか、という気持ちなんです」と。有難うございます!
数年来、絵本のWord原稿を作成ご寄付くださっているB社のG様も、「絵本だけでなく、まだまだ色々なかたちで一緒に楽しめることができるということを知り、ほんとに世界が広がった気がしてすごく前向きな気持ちになりました」と。早速、事業所内でチラシ配布等してくださいます。
打ち合わせに伺った建長寺様の若き御僧侶からも、「新たな世界を知ることができた感覚でした」とのお言葉が・・
ブロンズ像は金額も絵本とは桁違い、重圧もかかります。が、実際にご寄付や行動をしてくださる方がいらっしゃるという事実に励まされます。引き続き、よろしくお願い致します。
※海外の美しいブロンズ像コレクション。写真はドイツ、ヴォルムス、聖ピーター大聖堂。
by Immanuel Giel via Wikimedia Commons https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Dommodell_Worms_01.jpg
【建長寺”さわる”模型】建長寺様と打合せをしました
5月某日、千田鎌倉副市長様、大津鎌倉市観光協会専務理事様と共に、建長寺様を訪問しました。初めてブロンズ模型像をご紹介に伺ってから、4か月ぶりになります。
この日は森内務部長様のほか、若い御僧侶も2名同席してくださいました。お忙しい長尾総長様もお寄りくださり、ご挨拶が出来ました。
まず、大下から進捗のご報告をしました。クラウドファンディングの見立てはよい感触で、実施の方向で準備していること、仏殿の見積もりを3社からいただいていること、チラシ案ができたこと等々。
建長寺様からは、山門の下など重要文化財の地面は設置が難しいかもしれないこと、3つの伽藍が一直線に並ぶ禅宗様式に特徴があるので、製作は建物一つより全体図が良いのではとのお話が出ました。
ついては、境内図を製作する際の、製作範囲やサイズ、金額を、可搬式も含め再検討することに。縮尺どおりで伽藍が小さくなり過ぎないようデフォルメも必要となり、建長寺を知り尽くしている建築士さんのお力を借りましょうということになりました。
とにかく、出席者全員が真剣に良いものを作ろうと、熱のこもった、前向きな意見交換に終始しました。クリアすべき課題は多いものの、お忙しい皆様が自分事として取り組んでくださっています。金額の大きさへの不安や責任の重圧にも、「支えますので進めてください」「実現までやり抜きましょう」と励ましてくださいます。これはもしかしてすごいことなのではないか・・お気持ちに報いるためにも、目の前の一つ一つに全力で取り組むのみ!
よきご縁に心から感謝して、引き続き一生懸命やらせていただきます。多くの皆様のご支援ご賛同を、どうぞよろしくお願い致します。
※海外の美しいブロンズ像コレクション。写真はドイツ、マインツ大聖堂。
選書・貸出作業をしました 5月
5月9日、少し遅い5月の貸出・発送作業をしました。今回は、タイプライターで本を打ったり、郵送袋に窓を付けてくれたりと、大活躍のIさん(一番右)のレポートでお届けします。
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私たちは、季節の移ろいを何をもって感じますか?と、最初にみんなで話しました。
例えば今は春。筍、つくし、たんぽぽ、桜、新緑の緑色を目にしたり、春の匂いを感じたり、等。
そんな季節を描写する言葉が散りばめられた絵本は、頭の中でイメージを形成するのに一役買っているということをあらためて考えました。
ユニリーフから利用者さんにお届けする本は、このような観点も踏まえ選書しています。
今月もお話しの世界をお楽しみいただけますように!
H.I.