お知らせ
【建長寺”さわる”模型】アリスの会様有志よりご寄付いただきました
アリスの会様有志より、ブロンズ模型にご寄付をいただきました。
アリスの会は発足1年、視覚障害のある女性たちの集いです。中途で視力を失うと情報も得にくく、一人では電話も難しい・・文字どおり暗闇で孤独に引きこもり、家から1歩も出ることが出来なかったような女性たち。
アリスの会のおかげで、皆で笑えるようになり、出かけられるようになり、今度は誰かの役に立ちたいと。有志18名の皆様の思いのこもったお金です、責任を持ってお預かりします。
「見えていた時にもっとよく見ておけばよかった一番のものは、地図」というお話を伺い、我が家にあった触る地球儀と地図帳をもらっていただきました。点字習得は無理と言われた!?いう方が、アメリカの「ア」が読めた!「メ」が読めた!ととても喜んでくださいました。
建長寺様に模型が出来て、皆で触りに行くのを今から楽しみにしてくださっているそう。楽しんで外出されるきっかけに少しでもなれたら・・こんな嬉しいことはありません。
【建長寺”さわる”模型】台座石ははるか四国から
「花崗岩のダイヤモンド」、超高級石材として名だたる庵治石(あじいし)を、模型の台座に使えたら・・!?墓石材等利用されるのはわずか3%、他は捨てられてしまうそう。それを安価で譲っていただけたらと、石材業1200年の歴史を誇る高級庵治石の産地、香川県牟礼町(むれちょう)を訪ねました。
重要文化財修理も担う建築士さんの案内で、建長寺様、模型工房さんと総勢4名、12月21日、朝イチ+最終便の飛行機日帰りツアーです。
瀬戸大橋を渡り、初めての四国へ。山麓の石の町、牟礼町は、どこの角を曲がっても石、石、石!唯一見つけたクリスマス飾りのトナカイとサンタさんも石製でした。
訪問した中谷石材様のギャラリーには、同じ庵治石ながら職人技の仕上げで全然趣の違う石の作品が並んでいます。
バックヤードには、天地を切りその表面をツルツルに仕上げた大きな石が。1/50の仏殿模型をのせてみると・・自然の風合いがとてもしっくり。灰色を帯びたまだら模様が有名な庵治石ですが、黄色味のあるもの、緑がかったものも素敵でした。
続いて石の採掘場へ。穏やかな緑色の瀬戸内の海を臨み、広い空と清々しい空気。ここ牟礼町、庵治町で平安時代から続く伝統を受け継ぎ、限りある資源を大切に扱われている方々の山・・
ここから遠く鎌倉まで来て、ブロンズ模型を支えてくれるのか・・ととても誇らしく貴いものに思えました。
利用には至らなかった石の山にもお連れいただきました。素人目にはどれも立派に見える石の数々。どんなのがいいのだろうとイメージを膨らませます。
工場にも伺って、直径1m以上もある吊るされた丸い刃が、固い石を切削する様子に驚きます。水しぶきをあげながらブラシが回り、石を磨く様子も拝見しました。
見るもの聞くもの初めてのことばかり。台座に据えられる自然石のこうした背景を一つ一つ確かめ、きっと模型を見る度、この地の清々しい空気と緑色の海、連綿と続く人々の思いをいつも思い出すだろう、ブロンズ模型もそんな石のオーラをいつも感じることだろう・・と思えました。
お昼はもちろん讃岐うどん!お腹も頭も心も満たされた、充実の1日。中谷石材様、この度は本当に有難うございました。何もかも新しく貴重な経験となりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
「友達のところで本を広げるようになったかな」NHK首都圏ネットワーク
「見えている友達のところでも積極的に本を読めるようになった」・・お子さんの心に小さな変化があったなら、これ以上の喜びはありません。
11月28日、NHK首都圏ネットワークで、ユニバーサル絵本をご紹介いただきました(約7分、再放送12月13日ひるまえほっと)。利用者さんとはたいてい言葉のやり取り、お友だちと読んでいる様子まで見れたのは初めてで本当に貴重です。
「ただただ、ユニバーサル絵本が広まって欲しいと願う気持ちだけで話したような気がします!」とはお母様。児童館にユニバーサル絵本を持参し、小学生に読み聞かせしたりもされているそうです。素晴らしいアンバサダーですね!ありがとうございます。
この絵本の活動を始めてはや15年、改めて継続体制しっかりしなくては、と思いを新たにしました。
●見逃し配信は、2023年1月下旬頃まで(12/13再放送分)。よろしければどうぞご覧ください。↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/yokohama/movie/
●NHK横浜放送局のサイトにもまとめられています。↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/shutoken/yokohama/article/007/66/
絵本の出番➁ 生協まつり「ここからユニ倶楽部」(富山県)
今春のこと。仲間と一緒にユニバーサル絵本を製作したい!とご相談をいただいた、富山県の「ここからユニ倶楽部」様。製作することで、ユニバーサルデザインについて学び、体験し、生協の仲間に広く知ってもらうための活動を、ということでした。
コツコツと点字の練習を重ね、慣れてきた数ヶ月後には、楽しんでいたり、興味はあるけれど少し苦戦したりと、それぞれ個性が・・
そして秋、いよいよ生協まつり本番!さわる絵本の紹介や点字・ユニバーサルデザイン・ユニリーフについてのパネル展示は、手作りの温かさと伝えたい思いにあふれていました。
「さわる絵本」を触って読んで楽しむ親子や点字、UD絵本に興味を示される大人の方たち、いろいろな様子を肌で感じることができました。
初めての事でしたが、皆様に伝えたいことを展示できたのではないかと仲間内で自画自賛しています。
仲間で絵本を作りたい!みんなで楽しみたい!読み聞かせをしたい!広めたい!そんな純粋な思いで一歩を踏み出した「ここからユニ倶楽部」様、ステキなご報告をありがとうございました。ここから…次に続くのは、あなたかも!!
M.K.
トーク動画「白杖で巡ったコスタリカ」
★白杖で巡ったコスタリカ ~手で触れたものの思い出を中心に~
国立公園内に大木の模型!?エコツーリズム発祥の地、環境先進国コスタリカに1年間滞在、白杖を片手に巡ってきた女子大生の体験談です(2022年11月27日 @MUJIcomホテルメトロポリタン鎌倉)。今回は特に、手で触れたものの思い出を中心に語ってもらいました(15分程度)。
視覚に頼らない豊かな世界!触るってこんなに素敵、世界は別の顔を見せる!
よろしければどうぞご視聴ください。