お知らせ
【建長寺”さわる”模型】行動を!U医師に教わったこと
小児がんの治療で娘が入退院を繰り返していた頃、ようやく回ってきた手術の直前に熱を出しました。また何か月も治療が延びたら、がんが眼球の外に出てしまう・・心は焦りと恐怖でいっぱいでした。
街のベテラン小児科のU先生は、話を聞くや、その場で受話器を取り、国立がんセンターの主治医に電話をかけました。そして、熱はあるが手術に問題はありませんと、きっぱり言い切ってくださいました。
何もしなくても、先生は誰に責められることもありません。が、娘のことだけを考え、リスクと責任を引き受けてくださった、ただただ娘のために行動してくださった・・それは過酷だった日々の唯一のぬくもりとして、生涯忘れることはありません。
神奈川県医師会報への寄稿のお話をいただき、「行動あってこそ」と、U先生の思い出を書かせていただきました。
結果的にはこの手術の甲斐もなく、娘は眼球摘出に至ります。が、たとえ5分でも勇気を出して行動すること、それが目の前の人の心を救い、人生の宝として刻まれることもあるのです。
当時は余裕もなく、特別にお礼を言うこともなく過ごしてしまいました。が、あの年月の数少ないそんな珠玉の経験が、今の自分を支え、動かしているのかもしれません。
ようこそ「図書館とともだち・鎌倉」様 選書・発送 3月
3月2日、選書・発送の作業を行いました。
昨秋イベントでご縁をいただいた〝図書館とともだち・鎌倉〟様。その中の絵本愛好グループ「おはなしひこうせん」の方々が見学にいらっしゃいました。読み聞かせに留まらず、図書や図書館にまつわる様々な活動や勉強会をされる専門性の高さが特徴。お好きなだけに、居並ぶ絵本へのワクワク感が伝わってきます。
ユニバーサル絵本の説明をする合間に、素早いご質問や的確なご理解があります。音訳等長年のご活動ならではのエピソードやご意見をうかがうこともでき、絵本を通したはたらきかけの多様さを共有しました。
貸出作業メンバーにとってもさまざまなお声が聞けることで、なんだか普段とは違う空間が新鮮です。熱いボルテージに押されないよう?お互いの作業を声にし、抜けたり重複したり入れ違えたりしないよう、より確認して進めました。各々の持ち場を効率よくする工夫が見られたり、全体の流れをよくする配慮に気付いたり、3人それぞれが考えてアプローチしているスペースには静かな活気がありました。
こうして梱包された絵本たち、今回は春の季節を感じるものも入っています。ご卒園ご卒業の春を向けている方もいらっしゃると思います。喜びの様子や読後の感想など、ぜひお聞かせください。
R.O. M.K.
夢は大きく!ユニバーサル絵本工房
夢の作戦会議をしました!この本、絶対良い!これを使って何か良い形を作ろうよ!
まず絵本の拠点では、訪れた方が自由に手に取れるように。隣を工房にして地域の方と分業で作業を行い、願わくは少しでも収入につなげられるように。絵本作家さんにユニバーサル絵本用に1冊書きおろしてもらい、点字シートを付けて書店に並べ収入にする・・いいでしょう?
でも、それは本のためだけではない、障害当事者の利用だけではもったいない!社会をユニバーサルに!皆一緒の社会が本来の姿、そのための本になるように!それが社会のためになる!やりましょう!ビジネスにしましょう!心躍る議論で盛り上がりました。
3日前のパートナーシップミーティングでご挨拶した市の職員の方と改めて面談。これまでにもリタイアされた方と仕事や地域活動をスマートフォンでマッチングする仕組みを手がけ、その難しさも熟知されている方。
まずは、講座をやりましょう。コアになる同じ思いの人、探しましょう、きっといるから。お会いして2度目なのに理念をがっちり共有し、「こわいものないから」と笑い合いながら、一緒に夢を描きました。
何より嬉しいのは、同じ方向を見て一緒に考えてくださる、お力のある同志を得たこと!2年後には、海の見える工房付きの本棚並ぶ家にいるかも!?夢だぁ~(笑)
【建長寺”さわる”模型】温かいご支援に感謝します 2月
2月のご寄付です。
1件は大学時代の友人で、なんと2回目です。絵本にも何度もご寄付くださっている言わば常連、長年本当にありがとう~。
もう1件は、鎌倉ワイズメンズクラブ様。こちらは絵本を作り始める前の構想の時代からずっと14年間もご支援くださっているワイズメンズクラブ国際協会横浜とつかクラブ様の姉妹団体です。年に一度報告をする会で何度かお目にかかっており、すぐ支援を申し出てくださいました。YMCAの外郭団体で、利他のお心を感じる、素敵に年齢を重ねていらっしゃる方々です。いつも本当にありがとうございます。
先の青年会議所様とのイベントでも、ただ募金箱を置いておいたら、ご寄付が入っていました。ビックリすると共に、感激です!
お金=物欲、自分本位のイメージですが、心のために使う、他者のために使う、そういうことに価値を置く方たちに囲まれて、日々心洗われる思いです。
【建長寺”さわる”模型】チラシは説明でなく思いを書く
これはブロンズの説明であって、(どうして作りたいかという)思いが伝わらない。CさんもTさんも私も、大下さんの話を聞いて感動したから、共感してやっているのだから・・(涙)
新しいチラシを作るにあたってプロにお願いすることになり、今日はその話し合いをしました。
屋外のブロンズ模型は日本にはないものです。なじみがないから、知っている良いことは全部書きたいと思って作ってきました。でも、言われてみれば、お話したり寄稿したりした後に、ご支援いただくことが多い気がします。
言葉はその場で流れてしまうからまぁいい、でも消せないネット空間に心の深い部分を書くのは怖い・・いろいろに感じる方がいるだけに、私なりに必死で精一杯だった年月を批評されたくない・・
人は他者のつらかった経験に共感するの?確かにそこに「共感しました」と言われることは多いのかも。心の内なんて誰も話したくないけど・・今回は目的がある。求められるなら、もう一段腹をくくらないと・・結構ツライ。
まだ形もない、見たこともないものに共感し、お金を出してくださいというチラシを作る。この難題、8年越しの夢とは言え、悩みも多きプロジェクトではあります。