お知らせ
日本ベーリンガーインゲルハイム社有志の皆様で絵本製作
ドイツに本拠を置く製薬会社ベーリンガーインゲルハイム社首都圏営業部有志の皆様が、ユニバーサル絵本の作製に取り組んでくださいました。
医療に繋がるボランティア活動の推奨で、ユニリーフにたどり着かれたとのこと。言われてみれば視覚障害児は目だけではなく、全身や脳に大きな病気を持つ場合がほとんどです。
今回参加された方々は、全員が初めての点字!動画をご覧くださり、読み方、書き方に驚きつつも、熱心に変換されていたそうです。1回目は特に、【点字を学び始めている、幼い子が手に取る】ということ、点字の学習はもちろんですが、絵本の向こうにいる子どもに思いを馳せてほしい、というこの活動の願いをお伝えしました。医療に携わる皆様には僭越とは思いつつ・・
次回は実際に点字を打っていただく予定です。下記の写真は、皆様が実施されている様子です。何だか真剣な、熱い空気が伝わってくるようですね。日本ベーリンガーインゲルハイム社有志の皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
利用者さんからのお便り 夏~秋
ユニリーフには、毎月絵本の感想やお子さんの様子などが届きます。そのツールはご本人の点字や直筆、大人からのメールやお手紙などさまざまですが、どれを見ても読んでも、おひとりおひとりの光景を想像して微笑ましくなります。
読書の秋(今も言うのかな…)にいくつかご紹介しますね🍂
◆学校の授業や活動に取り入れてくださっている筑波大附属視覚特別支援学校小学部のT先生
10月:運動会練習の合間の授業で、重複学級の子どもたちと「あっぷっぷ」を読んでいます。「あっぷっ『ぷ』」というせりふの「ぷ」の部分で、子どもたちは、自分なりの「ぷ」を表出して楽しそうな表情を浮かべていました。
繰り返しのある展開・せりふは、重複学級の子どもたちにとって「次の展開」を期待しやすく、絵本の世界に親しみ、楽しむことにつながるなぁと感じます。こうした絵本を介して子ども同士のつながり、交流をより豊かにしていきたいです。
9月:日ごろより、ユニバーサル絵本の貸し出しをしていただき、ありがとうございます。
今回、お貸しいただいた「いろいろバス」、「おならしりとり」ですが、特別学級(重複学級)の子どもたちへの読み聞かせで使用しています。言葉の響きや抑揚を楽しみながら、「おなら~。」と言いあい、笑いあうことができるようになってきました。
絵本との出会いが子どもの心を広げ、豊かにしていくことができるように指導を進めていきたいです。
◆この夏から利用し始めた盲学校5年生のN花さん 8月
本の感想としまして、学校の貸し出しとは違い、絵や文の上に点字のシートがある事によって親子で読むのを楽しんだり、点字の読みが合ってるか等見る事が出来るので、とても助かっております!
まだ点字の読みが不安定の為、長い文章の絵本より短めの文で1ページずつ進んでいける事が読みやすい様子でした。(カレーライスやわたしは簡単な文章だったので、内容を理解しやすいみたいです)
◆お母様が点字使用、4歳のお子さんとご利用のOさん 8月
「ふとんがふっとんだ」は、前回送っていただいたときは、興味を示しませんでしたが、4歳になって語彙が増え、言葉の響きのおもしろさが、ほんのすこしだけ、わかってきたようです。
◆赤ちゃんの時から9年以上利用してくれた盲学校4年生のK男くん 7月
長い間本当にありがとうございました。外出がままならない中、K男宛に届く絵本、ここにこの子がいると知ってもらっているという事にどれだけなぐさめられてきたか分かりません。これからの活動も応援しています。
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皆様から寄せられたお便りは、ご本人が特定されないような配慮のもとに、当HP、FBに掲載させていただくことがあります。掲載は困るという方は、事前にご連絡くださいますよう、よろしくお願い致します。
M.K.
【建長寺さわる模型】製作会社社長様からのメッセージ その2
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鎌倉の建長寺のミニチュア精密鋳造は4月にお披露目できました。
重さ120kg
軒下の木の組み合わせを鋳造で忠実に再現するのは現場は大変だったようです。
この企画はあまりに大変なので当初はお断りさせて頂いたとのこと。
しかし、なぜこのようなモノを作りたいと思ったのか、その思いを知り、なんとしてもやらないといけないのだと思いとりあえずやれるところまでやってみることになりました。
キャステムでは毎日3点の新規の部品と自社商品が1〜2点立ち上がります。
社長である私は実はこれらの立ち上げはほとんど関与していません。
昨年から二度の肺炎での入院と重度の腰椎ヘルニアで出社できない日が多かったのも原因ではありますが、お恥ずかしいことですが半年も経った今頃、企画者の強い思いがあり当社への要望を繰り返されたのだと初めて知ったのです。
可能になったのは最新鋭の3D造形機が入り、それを基に鋳造できるデジタルキャストが軌道にのっていたからです。
この用途事例は素形材業界に静かな感動を与え、これからの可能性を広める原動力となりました。
夢とか挑戦という言葉は実はあまり好きじゃのですが、諦めずに挑戦した社員を褒めてやりたいと思います。
【建長寺さわる模型】製作会社社長様からのメッセージ
知られざるエピソードもあり、ご苦労を思い感謝の念を新たに致しました。よろしければ、どうぞお読みください。
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鎌倉の建長寺に納めさせて頂いた青銅の鋳造品が良い感じに錆びてくれました。
ある方が娘さんにお寺がどういうカタチをしているのか、触って伝えられるようにして欲しいという思いに応えたものです。
大きさは実物の1/50
初め、要望をお聞きした時は、とてもご要望の品質で仕上げる自信がなかったのでお断りしました。
しかし、その後、精密な造形機を米国から導入したことで、その鋳造が可能となりした。
デジタルキャストの可能性を広げるものとなりました。
何事も諦めずにトライすることの重要性をあらためて感じた作品となりました。
今日も大勢の参拝者が、この鋳造模型を触って帰られています。
【建長寺さわる模型】助成団体交流会でお話ししました
アイネット地域振興財団様の設立5周年の機に、助成団体の交流会がありました。
報告では子育て支援の他、大人の居場所やひきこもりも差し迫った課題のようで、多世代型の支援活動が目を引きました。ユニリーフも活動資金を3年間助成いただき模型が完成、感謝を込めて報告させていただきました。
そもそも歴史的建造物模型は、ユニバーサル絵本の助成書類の隅に鎌倉でこんなことをやりたいと書いていた一文を事務局ご担当者様がお目に留め、鎌倉市と繋いでくださったことが始まりです。個人的にご寄付までくださり、ご縁には感謝しかありません。
報告後には「すぐ建長寺に行こうと思いました」「熱い想いが伝わり、感動してしまいました」等々お声かけいただき嬉しい限りです。
前理事長様が熱い想いで設立されたお志高い財団、選んでいただけて光栄でした。今後ともどうぞよろしくお願い致します。