建長寺”さわる”模型プロジェクト

【建長寺”さわる”模型】デザイン会社様との有難いご縁

東京、恵比寿のデザイン会社であるM社にお邪魔しました。

夏に境内で模型紹介していた時に初めてお話しし、CSR活動としてご支援を申し出てくださったうえ、個人としてもご寄付までくださったという信じられないような有難いご縁。

この度本当にご連絡してしまい、模型に添える案内板のアドバイスをいただけないかご相談しました。

この日は建築デザインのご担当者も同席され、まずひととおり活動の経緯などお話しました。柔らかい表情で目をそらさず聞いてくださり、誠意がひしひしと伝わり安心感と感謝でいっぱいです。

とりとめもない話をサクサクっとホワイトボードにまとめてくださり(東京のオフィスの人はカッコイイ!)、次に具体的に何をするのか、できるのかを検討。

点字による仏殿説明板の他に、境内の他の案内板と統一してはという話が先日あり、それならその案内板に模型の趣旨と「さわってください」の二つの要素を盛り込めば・・と。なるほど、案内板計3点は必要と疑わなかったのでグッドアイデアです。

案内板に載せる文章にアドバイスをいただくというお約束をして終了。責任重大なので、お心あるプロに御助言いただけるというのは本当に嬉しいことです。

M社様、この度は本当に有難うございました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

【建長寺”さわる”模型】境内はキンモクセイの香り

総門を入るとふわっとキンモクセイの香り・・10月の訪れです。

人出はいつもどおりですが、外国のお客様が少なめ。若者女子2人は「えーっ、すごーい!」「頑張ってください!」。小さいお子さんを二人連れたお父様は、深々と頭を下げてお礼を言ってくださいました。仏殿の話に若い男性は「社会科の教員なので・・興味深かった」。静かに聞いてくださった穏やかなご夫婦は「最近はこんな感じですか?」なんと宮崎から!円覚寺様と建長寺様によくいらっしゃるのだそうです。

写真は、花の下から空を背景に撮ると教えてくださった方がいて、真似してみました。

アメリカ人のお父様と男の子は”Do you speak English?”、ほっとしたような表情でよほど通じなかったのでしょうか?イタリアからという2人組に夢が実現するんだと言うと、”Congraturations!” ”I love Italy!”にはにっこり笑って ”We love Japan!”本当に日本中から世界中から人が訪れる場所なのだと実感します。

一番たくさん話したのは香港の若者。ワーキングホリデーで滞在中だそう、思わず最近の情勢を聞いてしまいました。日本人は政治の話をしない、心配してくれてありがとう、香港では話はできない、日本の自由を大事にして、というようなことを一生懸命話されました。台湾も危ない!同じアジア人、自由と平和のために手を携えていきたいものです。

日本の中でも一番日本的な場所は、実は一番国際的な場所なのかも・・そして、人の考えていること、大事だと思うことはそんなに変わらない、とも。思わぬ実感があり、ただの模型紹介とはいえ続けるって大事ですね。

 

【建長寺”さわる”模型】お彼岸の境内で

彼岸花の咲く境内は、お墓参りの方が多い一日。少し涼しくなったこともあり、ご参拝も増えている印象です。外国からのお客様も本格的に。この日はタイのご僧侶の一行80名もいらして女性が多いのにびっくり。

模型の紹介をしていたら「それはあなたの発明か?」「ドイツのものです。どちらからいらしたのですか?」「ドイツ」「えー!」それから話が弾み・・ドイツには有名な場所には模型はあるはずなのに知らないと。

暗闇レストランとかドイツの創造力と次々形にする力はスゴイと常々思っていたら、そういうのは日本のほうが進んでいるだろう。う~ん、隣の芝生なのだろうか?私が言う前に写真を撮らせてくれと言ってくださり、エールの交換です。ロンドンから来た方も模型は知らないって、そんなものなのかも・・

明るい2人組の若者はオランダから。日本が好きでコロナが明けるのをずっと待っていたそう。仏殿の特徴は5段の桝組層で最高は奈良の東大寺の6段と言うと、「明日奈良に行くんだ」「Todai-ji Temple」とゆっくり復唱していました。私も半日ですがオランダに降り立ったことがあり、空港の駄菓子がどれもめちゃ美味しくて実はオランダファン。また必ず行くわ!と称え合えるのは嬉しいこと。

 

日本の方はすぐ通じるせいか話が短く感じます。少し背中の曲がったご夫婦が手を取り合って歩いていらして、それだけで素敵な方と分かります。熱心に聞いてくださり、こちらも感謝を伝えます。

一人で来た若者「知らなかったことばかり、応援します」、おばちゃん「よく頑張ったね~、また見に来なきゃね」。「ありがとう」知らずに笑顔の自分に気づく瞬間。

最近は入り口の拝観受付の方たちも先に声をかけてくださり、何だか嬉しい。模型紹介に来ているはずが、いつしか大切な場所になっているのかもしれません。

【建長寺”さわる”模型】クラウドファンディングふりかえり・・改めて嬉しかったこと

クラウドファンディング終了からはや1か月余、先日、READYFOR社とクラウドファンディングのふりかえりをし、データから見えるこのプロジェクトの特徴や良かった点など多々教えていただきました。思いがけずとても嬉しかったので、ご報告します。

支援率が非常に高かったのが、今回のプロジェクトの特徴。

ページを訪れた人が支援くださる比率が9で、RF社平均の3倍以上。これはプロジェクトが届いたことで支援しようと思ってくれた人が多く、共感される、応援されるべきプロジェクトだったということ。

◆支援の内訳は、5千円、1万円という小口支援比率が一番多い(支援数で85%、金額で46%)。次いで中口、大口。

通常300万円を超えるような大型プロジェクトでは、大口>中口>小口と逆ピラミッドになる。が、ここまでの大きなプロジェクトで、この比率はこのプロジェクトに大変特徴的なこと。
人数が多いのは素晴らしいポイントで、プロジェクトが広まっていくという観点でもすごくよかった。それだけ多くの人に共感していただき、アクションにもつながっているのは素晴らしいこと。誇ってよい!

◆応援コメント記入率も66%と高く、想いを伝えたいという人が多かったのもよかったポイント。

期間中ページへの訪問者やご支援が止まることがなく、落ちやすい中盤もしっかりキープできていたのも素晴らしいポイント。特に「活動報告」の通知メールから常に100人以上の訪問があった。最終日には250人/400件くらいで、FBからも前日比3倍くらいの方が訪問された。これはしっかり見守ってくださっている支援者様が多いことの証と言える。

最後に、ますます嬉しかったのは、数か月間担当してくださったREADYFOR社キュレーターのMさんが、この取り組みは目から鱗ではないが発見で、共感する部分も多く「皆さんのプロジェクトを担当できて本当に幸せでした」と言ってくださったこと。これからもボランティアとして関わってくださると。仕事を離れた個人FBでも「衝撃だった」とプロジェクトを紹介してくださり、これは仕事を始めてから初FB投稿だったそうです。涙、涙・・

終始ドタバタしてうまくできなかったことばかり頭に残っていましたが、数字としては他のプロジェクトと比べても順調だったそうです。本当に良かった・・安堵の中で、改めてお一人お一人への感謝を新たにしています。引き続きよろしくお願いいたします。

 

【建長寺”さわる”模型】模型紹介は心のふれあう時間

久しぶりの週末の境内、季節が少し移ろったのか、今日は仏殿前に日が当たって少し暑い。9月2日午後。

開始早々のお二人はギリシャから。話を聞いてくださるや、寄付していいかと小さなお財布を取り出し「これしかなくてごめんなさい」と千円札を2枚をくださった。この素早い自然さも、無造作に畳まれたくちゃくちゃのお札も、ああ外国の人っぽいなぁ…と共感が嬉しい。

スペインの方も、模型発祥の地ドイツの方も模型を知らず、私が教えるのも何だか笑える。中国の方は優しい目で何度も頭を下げてくださり、読めないけど…と言いながら模型と私の写真の載った「鎌倉朝日」を持っていかれた。

もちろん日本の方も、今日はよく聞いてくださる方が多かった。話に涙してクラウドファンディングはもう終わっちゃったんですね…と言ってくださった方、チラシや「鎌倉朝日」を進んで取っていってくださる方、頑張ってくださいと声をかけてくださる方…

わずかな時間だけど、確かな共感と心のふれあいを感じる。今日も良い時間だったな…と満たされ感謝。

四季折々の花も真夏はお休み。秋は何が咲くのだろう。ご参拝も増える秋は、今から楽しみです。