普通小での取り組み~湯河原町立吉浜小学校

昨秋、4年生の総合学習で使用ということでユニバーサル絵本を貸し出しましたら、学校でのご利用の様子や反応をこんなにたくさんお知らせくださいました。「心に働きかける絵本」として貴重な報告ですので、許可を得てここに全文を掲載します。

お寄せくださったのは、湯河原町立吉浜小学校の岩本純子先生。前任校から2回目のご利用です。
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①4年生への紹介
(総合的な学習の時間に福祉について学んでいる。「福祉体験」で、車椅子、視覚障がい者の方の誘導、手話体験をしていた。また視覚障がい者の方の話を実際に聞いたり、点字や点字ブロックがどんなところに設置されているか、地域調査をしていた。ブラインドサッカーボールも授業で扱っていた。)
教師がUD絵本を紹介し、「何で目が見えない方が読むのに、絵や字が書いてあるのかな。」と聞くと、すぐに「一緒に読めるからだ。」「目の見えない人も見える人も関係なく楽しめるから。」「一人で読むのもいいけれど、友達と読みたい時もある。」「『一緒に読みたい気持ち』は、障がいのあるなしに関係ないね。」と口々に言い、「早く読みたい」と。読書タイムに読んでいる子もいたようです。

②支援級の道徳
「優しい心と親切な行動」
・目の見える人も見えない人も一緒に本がよめるといい(〇)→ 大学生がUD絵本を作った(「ミルクくるみ」の本を紹介)(〇)
・目の見えない人が道に迷って困っていたので、助けてあげたい(〇)→ いきなり声をかけずに手をひっぱった(✖)
・朝のしたくをしないで遊んでいる友達がいて、気になった(△)→ したくをしてあげた(✖)

親切は、相手がニコニコになること 
親切でないは、相手が困ったりエーンエーンになってしまうこと

③教員への紹介(校内)
・打合せ時に「ユニバーサルデザイン教育通信」「ユニリーフ、UD絵本を紹介)を配布し紹介
・校内研修時に、実際に触ってみてもらった。「こうなっているんだ。」「これだったら、一緒に読めるね。」「機会があったら、使いたい。」

④読書ボランティア(校内)へ紹介
「インクルーシブ教育に関心があるので、とても良いものを紹介していただいた。子どもたちに読み聞かせをした後、インクルーシブに関係する話が自然とできそう。」「選書もとてもいいですね。」このボランティアさんは、他のボランティアさんにも話をしてくださっていました。

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