五月晴れの土曜日、建長寺にて「“さわる”模型を囲むお話会」を開催しました。今回で十一回目。連休明けということもあり、ゆったりとした空気が流れます。
この日は夏空に「彩雲」も現れました。雲が虹色に染まる吉兆の空。まるで活動をそっと後押ししてくれるようで、思いがけず励ましをもらった気持ちになりました。

紙芝居エリアでは、恒例となった拍子木と法被姿での口上からスタート。カチカチカチ・・と軽快な音が響くと、お客様だけでなく、演者自身の気持ちも引き締まります。
今回は「人が集まるのを待つ」のではなく、「演じながら呼ぶ」形に転換できたことも大きな収穫でした。しかも場所は三門の下。三門再建の物語を、その場所で聞く——建長寺ならではの贅沢な時間です。
その後、新しい横断幕の効果もあってか、皆さんが「吸い込まれるように」仏殿へ。ちなみにこの白布は、”さわる”模型の除幕式で実際に使用した思い出の品です。
参道でお話した模型誕生ストーリーも、「めちゃめちゃいい話」「情熱がすごい」といったお声をいただきました。
そして模型体験は、この日も大盛況。“さわる”体験者は途切れず92名、初回=前々回の実に3倍です。当事者ナビゲーターが2台の模型の間に立ち、同時に最大9名(全員英語話者!)をご案内する場面も。待ち時間が短縮され、よりじっくり体験していただけました。
「まず全体を触って、次に細部へ」と説明すると、「デッサンみたいですね!」そう、手順は同じ、さわって知ることも決して特別ではない。実際に体験してみることで、そんな気づきが自然に生まれます。
一方で、「難しい」「よくわからない」というお声もありました。それも当然のこと。触覚もまた、経験によって育つ感覚だからです。さわればさわるほど、形や空間、細かな違いが分かるようになっていく。だからこそ、この模型が「初めて触れてみるきっかけ」になれば嬉しく思います。
“さわる”模型は、単なる“展示物”ではありません。言葉の違いや障害の有無を超え、誰にでも開かれた“新しい参拝のかたち”です。
模型を囲めば、自然に会話が生まれます。日本の方も、外国の方も、障害のある方もない方も、同じ模型を囲み、同じ空間を分かち合う。そこには、一期一会の出会いと、あたたかな対話があります。
もし、こうした光景が全国のお寺や観光地に広がっていったら——「共に生きる社会」は、もっと自然な風景になるのかもしれません。私たちは、そんな未来を夢見ています。
触れることで、対話が生まれる。
触れることで、人と人とが近づいていく。
そんな一歩を、建長寺から。
【次回のお話会】
■6月13日(土)11:30〜12:30
見て、聞いて、触れて——
五感で味わう建長寺体験。
ナビゲーターのAさんとともに、“さわる”ことで見えてくる新しい仏殿の姿を体験してみませんか。
共に触れ、共に知り、共に生きる未来へ。
※本活動にご関心をお持ちの方、導入をご検討の寺院・施設関係者の方は、ぜひお気軽にお声かけください。
全国へ広げる仲間・応援してくださる方との出会いもお待ちしています。









