なぜユニバーサル絵本製作講座?

ユニバーサル絵本製作講座を開催しました。

始まりは2011年、県立逗子高校2年生7クラス270名との授業。以来、授業と部活動でずっと一緒に作ってきました。近年は、小学校の先生になった子が授業で使うと借りに来たり、これをきっかけに小児眼科を専門にし、新たに1冊自分で作って持っていった看護師志望の子も。

絵本作りを実際にやってみると意外と大変なのがわかる、それでもなぜわざわざこの本を作るの?真っ白い点だけの’絵本’はどんな気持ちがする?点字のパーツは6個の点だけ、なのに数式でも楽譜でもあらゆるものを世界中の言語で表せる、そんな人類の大発明に触れてみよう!習熟した読み手なら目よりも速く読むことができる、人の可能性って素晴らしいね!

この日のご参加は4名。小学3年生のRちゃんが点字タイプライターをすごく楽しんでくれて、超ウレシかった💛今まで街や家電品の点字を見て「何が書いてあるのかを知りたくて、今日やっとわかったんだー」とおうちで話されていたそう。若い頃の心動く体験は大事、よかった~!

Tさんからは「講座の最初に見せた頂いた絵本(注:点だけをプリントアウトした盲学校にある全てA4の真っ白い絵本)は、本当に点字が並んでいるだけで”冷たい”印象を強く受けました。絵のある本にシートが入ることで、隔たりのない本来のあるべき形を作っているなあと感じました!」お気持ち有難うございます。

頭の中のイメージの「点字」、今日仕組みを考え手を動かしてみた「点字」、その背景にある多くの人々の足取り・・点字は目の見えない人が仕方なく使うもの?自分とは関係ない?この絵本が遥か彼方に見ているのは何?→「共に生きる」未来!

完成した絵本は、皆様のお名前を入れて、全国の目の不自由なお子さんの家庭や学校に貸し出されます。本日はご参加ありがとうございました。

 

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