私事ですが、大学の入学式で、和服姿の婦人が娘の白杖に目を留め、声をかけてくださいました。
聞けば、障がいを負う人々・子ども達と「共に歩む」ネットワークの代表で、長年ご自身の幼稚園で障害児のインクルーシブ教育を実践され、バリアフリーイベントや透明点字シート付絵本作成もされているとのこと。この日は、幼稚園以来事務局として支えてこられた方のお嬢様がご一緒に入学されました。
後日送られてきた御著「ペカンの木 のぼったよ」(福音館書店)は、共に歩む子どもたちの日常の様子が、ひたすら温かいまなざしで描かれています。身近な花のスケッチ、充実した会報からも、盲目の牧師のご主人様、連なる皆様と手を取り合って、確かな道を豊かに歩んでこられたことが伝わってきます。
桜満開のキャンパスでの思わぬ出会いに感謝し、大先輩の背中を見やりながら歩んでいきたい・・絵本は早速点字をつけて貸し出せるように致します。是非お読みください。