先日、「ユニバーサルツーリズム シンポジウム」を聴講するため、都内の大学を訪れました。特に楽しみにしていたのは、イタリアの「国立オメロ触覚美術館」についての報告です。

ここは視覚障害のあるご夫婦が、ご自分たちも楽しめる美術館を作りたいと1993年に設立、6年後には国立美術館として認定されました。とは言え、視覚障害者のためだけではありません。普段一瞬で見終わる彫刻を、手で時間をかけて「さわる」とどう感じるか?様々な感覚を用いることで、鑑賞することそのものを問い直す試みです。
実は、私たちの建長寺お話会での、目を閉じて模型に”さわる”体験も、この美術館の取組みに示唆を受けています。現地からの「さわったことはよく覚えている」との報告、「びんずるさんも形が知りたくてさわる訳ではない」といった言葉、「さわる」からこその記憶や意味、発見・・こうした心動いた言葉の蓄積が、「さわる」という新しい文化遺産の楽しみの扉を開くのかもしれません。
シンポジウム終了後は、まさに出会いの宝庫。長年観光業に携わってこられた観光産業アドバイザー、30年かけて「話すQRコード」を開発されたCEO、欧州文化遺産の著作のあるライターの方は、ユニリーフHPの”さわる”模型プロジェクト報告をすべて読んでくださり、「推進されている模型は、まさに文化遺産の価値を共創し、拡張し、分かち合ってくれるものだと確信しております」との熱いメッセージを、ご寄付と共に寄せてくださいました。主催者の大学の先生方とも直接お話ができ、本当に多くの新しいご縁をいただきました。
ユニバーサルツーリズムはこれからの分野です。今回の学びと、何より出会った皆様との貴重なご縁や言葉を、これからの活動に活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。









