お知らせ

全国の盲学校に寄贈絵本を発送しました!

今年度の一大事業、春から準備してきた全国66全盲学校への絵本の寄贈紹介、本日郵便局から発送しました!

国立特別支援教育総合研究所の先生の特別のお計らいで、先週、先生が全国盲学校校長会会長先生のいらっしゃる長野に赴かれ、絵本を紹介ご推薦くださいました。

会長先生からは、「こういった点字シートが挟み込んである本は初めて見た、全国の盲学校に寄贈いただけるのは大変有難い」とのお言葉があり、実際に点字を読んでくださったお子さんも「大変読みやすい」と言ってくださったそうです。そしてなんと、会長先生から全国の盲学校に寄贈があること、活用について検討いただきたい旨ご案内くださることに!会長先生のお口添えほど心強いものはありません!

全国の盲学校の宛名を眺めながら、どんな子がいるのかな~と思いを馳せつつ1冊ずつ梱包した絵本たち・・1校でもお一人でも、必要としてくれる人に届きますように・・

というわけで、皆様の学校にも近日中に絵本が届きます。貸し出しは、学校宛て(是非教室に置いてください!)でも保護者様宛てでも、ご事情に合わせて対応します。本が学校に来て自分で選べたらいいなぁ~という方、是非このタイミングで学校にお願いしてみてください。こちらから学校と直接お話も致しますので、どうぞ遠慮なくお申し付けくださいね、何より子どもたちの豊かな育ちのために・・

 

利用者さんからのお便り 11月

返却時に本の感想や近況報告を入れてくださる方が何人もいらっしゃり、ご一緒に成長を見せていただいている思いです♥ ご紹介しますね~

◆はじめは、神奈川の3歳児K雄クン。赤ちゃんのM子ちゃんも大きくなりました。

早いものでM子も4か月、先日絵本デビューしました。K雄も大好きな「がたんごとん」ママのひざの取り合いをしながらの絵本time、幸せです。

◆ペットブームの東京の幼稚園生K奈ちゃん。本がいろいろな経験を深める助けになるといいです。

ちいさな動物好きなのは相変わらずで、幼稚園にいた別のクラスのモルモットが死んでしまい、ずっとその事が頭からはなれないようです。 先生の計らいで死んでしまったモルモットに触らせてもらい、「冷たかった」と何度も言っていました。最近は「死」についてもよく思いを巡らせて、「K奈は百万才まで生きるの」と言ったりしています。
 リクエストなんですが、最近幼稚部への行き帰りの電車で私が読んだり、絵本をめくり自作の話を延々としています。簡単な本で構わないので、小さめの本をいれていただけると嬉しいです!
点字への興味も増えてきて、「あ」や「め」などを分かりやすい文字を点字シートから探そうとしてる時があります。私もそろそろ勉強しなくちゃと思ってます。
また、クラスの外国人のお友達に簡単な英語で話しかけたりしているらしく、なにかとっかかりになる本などがあれば教えてほしいです。

◆関西の普通小に通うY実ちゃん、運動会はヒップホップやリレー、毎日練習してパパが感極まるほどの「実のある体育会」だったそうです!やったネ~!!

今回の1番は”あさえとちいさいいもうと”でした。読みながら、「えー!? それはダメやわ!!」などなど叫んでおり、面白かったとおすすめされました。(中略)落語絵本もサクサク読んでおり、楽しめたようです。(中略)最近、拡大本の”エルマーの冒険”を読み、ガッツリはまりました。3シリーズ読み終えました。冒険やドキドキするような物語が読みたいようです。

◆いつも点字の感想文をくださる福岡のT太クン。「けん太と山どり」に発見がありました。

けん太は昆虫が好きだから森につかまえに行こうとすると親鳥が苦しそうにしていました。でもその結果、けがはしていなかったのでおかしいなと思いました。コジュケイという鳥がけがをしていると思えばけがをしていなくて、暗い町まできた時鳴き声で教えてくれる道案内の鳥なのですごいなあと思いました。最後のページの鳥の鳴き声の鳴き方が書いてあったので、5ひきぐらいの鳥の名前や鳴き声を鳴き方がそれぞれ違う鳥もいるんだなと思いました。

落語『かえんだいこ』は、オチがわかりにくかったよう。「見えれば、本の雰囲気が絵などで判断できますが」・・お母様のお気持ちわかります。もう少し大きくなったらきっと楽しめる!

◆東京の盲学校2年生Tくん。弟クンと一緒の読書の様子がなんとも楽しい!

リクエストです。『おむすびころりん』『もったいないばあさんのいただきます』『ぼくだけのおにいちゃん』『おやすみなさい おつきさま』『わにわにのおおけが』。(中略)5才児は本が読める(覚えている)ようになり、兄に読んでやっていることもありますが、間違って読み、兄が点字に触りながら不思議そうな顔をしていることもあり、なかなか楽しいです。

◆幼稚園合格の嬉しい便りは、神奈川のK真クン。歯みがき頑張っているのね~

「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」また借りたいです。

 

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皆様から寄せられたお便りは、ご本人が特定されないような配慮のもとに、当HP、FBに掲載させていただくことがあります。掲載は困るという方は、事前にご連絡くださいますよう、よろしくお願い致します。

神奈川県社協「福祉タイムズ」で紹介されました

神奈川県社会福祉協議会様の機関紙「福祉タイムズ」11月号(11月15日発行)で、ユニリーフの取り組みが紹介されました。県内の社会福祉関係団体、行政機関、学校他、全国の関係機関4,500か所に22,200部が配布されます。

今回、表紙には写真、裏表紙「かながわHOT情報」には活動内容が載っています。このコーナーのテーマは「県内各地で工夫を凝らした取り組みや、息長く継続している活動等、そこに参加する人の思いや取り組みの参考となるポイントを焦点に伝える」とのこと、選んでいただいたことは望外の喜びです。

一人でも多くの方のお目に触れ、絵本を知っていただけますように・・この度は、UniLeafの小さな活動に温かい御対応を本当に有難うございました。

(以下、神奈川県社協様のHPから、鮮明にご覧いただけます。)

http://www.knsyk.jp/pdf/times/294f74140a1114dbc1b0e679183ea007.pdf 

 

全盲大学生海外初一人旅、コスタリカ環境保護ボランティア紀行 その3

度々私事で恐縮ですが、今春、全盲の娘が海外初一人旅、コスタリカに環境保護ボランティアに行ってきました。その紀行文が『点字ジャーナル』に連載されています。連載第3回目、よろしければどうぞ読んでやってください。
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★20歳の春、忘れられない3週間 in コスタリカ★

(3)モンテ・ベルデ

最初の週末を利用して、ほかのボランティアたちと、この国屈指の観光地であるモンテ・ベルデ(Monte Verde)自然保護区を訪れた3泊4日の旅は、私のコスタリカ滞在の中でも一つの異色の経験となった。地元人ではなくヨーロッパ人と行動を共にし、ボランティアではなくツーリストの視点でこの国を見たからである。めくるめくように楽しく、大いに考えさせられた時間でもあった。
金曜の午後、スタッフが最寄りのバス停まで車で送ってくれた。ところが降ろされた場所にあったのは、大きな樹が1本だけ。「バス停は?」ときくと、「この樹がバス停だよ。これはマンゴの樹で、ひと月ぐらいしたらおいしい実が熟すんだ」という答えが返ってきた。マンゴの樹に止まるバス!まるでジブリ映画にでも出てきそうではないか。こんな愛らしくてエコな発想が、こともなげに実現してしまうこの国に、改めて惚れずにはいられなかった。
熱帯雲霧林と呼ばれる1年中霧につつまれたジャングルの中を、吸い込まれそうな静寂に圧倒されながら歩いたハイキング、犬も猫も自由に出入りするスーパーでの朝ごはん調達など、楽しい思い出のつきないモンテ・ベルデだが、なんといっても忘れられないのが2日目の巨大ロープアスレチックだ。背中に着けたハーネスのフックでうつ伏せに滑車に吊られ、ジャングルの上最高250mの高さを、2㎞にわたって文字通り飛んで行くのである。自分の周りに巻き起こる風と、体にくいこむハーネスのせいで、満足に息もできないまま、ごうごうという音の向こうに自分の悲鳴をかすかに聞く最初の数秒が過ぎると、しかし、辺りを感じる余裕がうまれる。運よくめぐり合わせた霧の晴れ間に、冷たい風と暖かい日光を浴び、小鳥のさえずりをはるか下に聴きながら、手足をグーンと伸ばしたり、ギュッと縮めたりして飛んでいく爽快感と言ったら!思い出すだけで今でも鼓動が早まり、肌が泡立ってくる。
そして、スーパーマンと名づけられたその飛翔の最後には、60mの高さをほぼ垂直に落ちて行く、最後にして最大の冒険が待っていた。ただ滑車に吊られて運ばれて行くのとは訳が違う。ひとたび橋板をけったが最後、ロープの長さがいっぱいになるまで、重力に従って猛スピードで落下して行くのである。一瞬内臓が持ち上がるような感覚があり、本当に死ぬかと思った。しかし終わってみるとどうしようもなく嬉しさがこみ上げ、私はその朝ちょっとしたいさかいがあったことも忘れて、もう一人の女の子と息を弾ませて抱き合った。
その彼女はデンマーク人、もう1人一緒に行った男の子はドイツ人。ホステルで出会った観光客も皆ヨーロッパ人で、彼らと過ごすなかでたくさんの気付きを得た。たとえば、彼らにとって政治の話題がいかに身近であるかについて。観光客同士キッチンで食卓を囲むと、「今までコスタリカのどこに行ったの?」の次には、「このまえのテロについてどう思う?」となるのだ。日本人が韓国の人に出会ったとき、おいしいキムチの話こそすれ、最近の日韓情勢について話そうと思うだろうか。日本や世界が抱える山のような課題は、まずそれらをどれだけ自分事として捉えられるかに、その解決がかかっているような気がした。
また、コスタリカにいるのにコスタリカ人の観光客にほとんど出会わない不自然さから、理想的に見えたこの国の目玉産業エコツーリズムに関して疑問を抱くことも出来た。外国人観光客に大人気の浅草でも京都でも、日本人の方が少ないなんてことはありえないのに、ここではなぜ?入場料などの費用が、いわゆる観光地価格に設定されているからだろうか。そういったお金を、地域の自然保護と経済活性化に当てるという、エコツーリズムの目的を考えれば、長い目で見て地元にも利益があるのだと思う。でも、こんなに素晴らしい自然とわくわくする冒険が、もしほかでもない地元の人たちにとってアクセスしづらいものなのだとしたら、こんなにもったいないことはない。
ハイキングコースの麓のお土産屋さんで買った、カラフルなハチドリのストラップを触りながら、あの強烈な4日間を改めて思い返す。母語と変わらないなめらかな英語で、何事もはっきりと口にするボランティアたちと、四六時中一緒にいるのは、刺激的なあまり正直辛いときもあった。でも、いやだからこそ、モンテ・ベルデの雄大な自然のなかで、私の世界もまた大きく広がったのだった。(次号に続く)

 

KDDI様が来訪されました

絵本を製作するには、原本の文章を1ページずつ画像にしてテキストデータに変換し、点訳ソフトにかけて編集する、という工程を踏みますが、この画像から点訳データまでの作業を一気に担ってくださっているのがKDDI様です。

この1年余で、すでに100数十冊のデータを作成され、ユニリーフ機械化の生き字引であられるY様が、進捗や今後の確認に、T様と初めてご一緒に来訪されました。

Y様にはこの日、現行の作業方法を教えていただきましたが、多少の使い難さをお話しすると、すかさずあれこれ改善策をご提案くださるのはT様、絵本も熱心にご覧になり、こうしたご縁の方では初めて点字タイプライターでお名前も打たれました!

私たちとは全く違う角度や見通しで事業を見、日本で1台の点字プリンタの不具合もご相談もできる、本当に頼りになる存在です。こちらからご貢献できず心苦しいながら、よろしければ今後ともどうぞお助け下さいませ。よろしくお願い致します!

 

新着絵本のお知らせ 10月

お待たせしました!新着絵本のお知らせです。左上から、

1.落語絵本 たがや
2.落語絵本 はつてんじん
3.あやちゃんのうまれたひ
4.あんちゃん
5.きつねのよめいり
6.王さまと九人のきょうだい
7.でんしゃでいこう でんしゃでかえろう
8.せんろはつづく どこまでつづく
9.おとうさんはうんてんし
10.ちいさなろば
11.くものすおやぶん とりものちょう
12.カンカンカン でんしゃがくるよ
13.クリスマスって なあに
14.でんしゃだ、でんしゃ! カンカンカン

お待たせしました!1行あけ、文字数の少ない電車の本が、4冊も入りましたよ~!『おとうさんはうんてんし』は神奈川ではおなじみの京浜急行線、後ろに電車のパーツの名称とその働きのリストがあります。はやクリスマス本も2冊、中国の民話『王さまと九人のきょうだい』も読みごたえたっぷりです。明日から早速貸し出しますので、どうぞお楽しみに!

 

ユニバーサル絵本製作講座 2日目

10月28日、ユニバーサル絵本製作講座、2日目もまた雨!にもかかわらず、新たに1名の方がご参加くださり、透明シートへの本番とフィルム仕上げ体験をしました。

当日ご都合の悪い方々からは、すでに数回のやり取りを経て、完成シートを受け取ってあります。

この日は、皆さんが点字盤ではなくタイプライターを希望され、お一人ずつ本番に挑みました。1文字ずつ点字の番号を確認しながら、慎重にキーを押していきます。「スッゴイ緊張する」と言いつつ、「画期的!」「面白い」とのご感想も漏れ、1枚また1枚と仕上がっていきました。一方では、完成本にフィルム貼りの作業体験。こちらも1回できれいに仕上げるのはなかなか難しいですが、小さいお子さんお待ちかねの電車の本が何冊か出来上がりました。

また参加したいという嬉しいお声もいただいて感謝感激、絵本にお心を寄せてくださる方との出会いは本当に励みになります。ご参加くださった皆様、本当に有難うございました。絵本にお名前を入れさせていただいたら、貸し出し前に見ていただきますね。どうぞ楽しみにお待ちください。

 

第4木曜定例作業会@逗子 10月

10月26日、第4木曜定例作業会をしました。今回は全国の盲学校へ本を送付寄贈するため、いつもとはちょっと異なる作業。にこにこしながらも、ぶっ続けで最後まで仕上げてくださったOさんにご感想をいただきました↓
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雨続きの空がやっと晴れて、きれいな青空のもと定例の作業に集った少数精鋭の仲間。

楽しいおしゃべりが続く中、口だけではなく手も一生懸命動かして発送作業は進みました。視覚障害にも絵本にもとても関心があった私は、逗子市のお知らせの中に点字の絵本をつくるという講座を見つけて張り切って申し込みました。一年ほど前のことです。

それからまもなく、長年勤めた会社を定年退職したり、介護していた父親が亡くなったり、新しい仕事についたり、引っ越したりと結構重要な変化が次々と起こりましたが、始めたこのボランティアの作業は、仲間のユニークさや、大下さんの魅力(なんか手伝わずにいられない感じ)もあいまって続いています。

私は、点訳の作業にもまして、本の修理が好きで毎回要修理の絵本を持ち帰っては修理させていただいています。

 今日の作業は今までと違って、ユニバーサル絵本を全国の盲学校に送る発送作業の準備でした。ラベルを切り揃えたり、封筒に貼ったり、ユニリーフのゴールドエンボスラベルを作ったりと、Oさん曰く「こんなアナログな作業は昭和生まれじゃないとできない」という手内職のような、家内工業のような昭和生まれの私には何だか楽しい作業でした。

ゴールドラベル(と私が勝手に名付けた)の角を丸くカットする工程があったのですが、こういう単純作業は、何度もやっているうちにだんだんと効率が良くなり、コツのようなものが自分なりにわかってきて、始めたばかりの時の自分に比べて最後のほうはちょっとベテランの気分になり、もういいよと言われてもやめられなくなって最後の一枚までやってしまいました。(手がちょっと痛い)

今日も楽しい作業でした。これからも微力ではありますが、何かのお役に立ちたいと思い、皆さんと一緒に続けていくつもりです。

 

利用者さんからのお便り 9月末~10月

今回は新たに、可愛いお絵描きやら、点字のお手紙やら、たくさんいただきました。とっても嬉しいです♥ご紹介していきますね~

◆初めは、神戸の普通小に通うY香ちゃん。2才の妹ちゃんと、いつも楽しいエピソードがいっぱいです。

今月は大好きな”バムとケロ””バーバパパ”シリーズがあり、繰り返し読み、見ていました。せんたくかあちゃんでは、2人ともたくさん笑っており、妹のお気に入りになりました。めっきらもっきら~は姉は怖がり、妹はキャーキャー喜んでいました。夜寝る前、”バムとケロ+めっきらもっきら~”を読んだところ・・。Y香の夢は・・。自宅に大量の虫が出てきて、ベランダには妖怪のような中年男性が住みつくという、世にも怖い内容でした。寝る前の本選びは、大事だなと思いました・・。(笑) 

◆動物がmyブームの東京の幼稚園生、K実ちゃん。

本の題名を伝えると、真っ先に「あしたうちにねこがくるの」を読んでと言われました。動物熱(ペット熱?)すごいです。読んでみたら、色々と面白い想像して心配するK実そっくりな女の子で、親子で大笑いでした。「およぐ」もやはり経験してることなので、すんなり頭に入っていく感じで聞いてくれました。子供の興味のある本をいつも考慮していただけて、感謝感激です!

 ◆初めていただいたお絵描き、ありがとう!栃木のA子ちゃんは盲学校の2年生。

 学校でも点字の学習が始まり、点字が読めるようにがんばっています。(まだ手の動かし方の練習中ですが・・)
テレビでは「笑点」が好きで、よく見ています。特に春風亭昇太さんが好きなので、近くで落語会がある時には見に行ったりしています。学校でも、先生が落語のCDをかけてくれるそうで、正座して聴いているみたいです。落語女子ですね。先日、東京へ行った時に電車に乗って、乗り物に興味が出てきたようなので、バスや電車などの乗り物の本をリクエストしたいそうです。

◆いつも本棚見てくださる東京のT男クン、盲学校2年生。弟クンとの絵本生活が素敵です。

リクエストです。しろくまちゃんのホットケーキ/あーんあん/くもりのちはれ せんたくかあちゃん/ブルドーザーとなかまたち/うさこちゃんひこうきにのる
しりとりのすきなおうさまは、トマト・トースト・トマト・トースト・トマト・・と二人で大笑いして楽しみました。自宅にあるせんたくかあちゃんが大好きです。ユニリーフの本棚から本を選んでいた弟が「せんたくかあちゃん!でも違う?」と見つけました。兄はお天気にも興味があり、「くもりのちはれ」がツボだったようです。早く来るといいねと楽しみにしています。

◆夏休み明けから新規のご利用は、東京の盲学校1年生、K介クン。

着いたその日から、嬉しそうにしていました。まだ、読むスピードが遅いので、私が読んであげました。妖怪の本はやはり食い付きが良かったです。内容や長さもちょうどよかったです!

◆こちらも新規、東京の盲学校3年生、K大クン。長い本がご希望。

息子は”あらしのよるに”シリーズが読みたいと言っておりました。

◆東京の盲学校1年生F真クン、点字のお手紙書いてくれました!

今回の本で、「おかしなおかし」のいいまわしが気に入ったようで、ケラケラ笑い転げていました。また「あめのひのえんそく」では、本もフィルムも同じ形に切ってあるのが面白かったようです。毎回新しい発見をさせていただき、ありがとうございます。

◆点字をがんばっている幼稚園生Y紗ちゃん。

点字がだいぶ読めるようになってきて、絵本を楽しんで読んでいます。「のれたよ、のれたよ、自転車のれたよ」という絵本はありますか?

◆いつも点字のお手紙くださる福岡のT貴クン。お手紙そのまま載せますね。

「はちこう」の話がとても気に入ったようです。なぞなぞは毎日読んで、答えを家族に聞いて、「正解!-」とか言っているのが楽しかったようです。

◆最後は、新規に学校貸し出しが始まった神奈川の普通小学校。5年生のMちゃんは挑戦している点字盤でのお便りをくださいました。「くす玉」作りがブーム!?

次の本、おりがみの、難しい折り方の本はありますか。あとは、いろんな種類の本を貸してください。

 

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皆様から寄せられたお便りは、ご本人が特定されないような配慮のもとに、当HP、FBに掲載させていただくことがあります。掲載は困るという方は、事前にご連絡くださいますよう、よろしくお願い致します。

 

全盲大学生海外初一人旅、コスタリカ環境保護ボランティア紀行 その2

度々私事で恐縮ですが、今春、全盲の娘が海外初一人旅、コスタリカに環境保護ボランティアに行ってきました。その紀行文が『点字ジャーナル』に掲載されています。連載第2回目、よろしければどうぞ読んでやってください。
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★20歳の春、忘れられない3週間 in コスタリカ★

(2)吠え猿の森

コスタリカ北西部、バラ・オンダ国立公園の朝は、厚みのある小鳥のコーラスをバックに木立ちを渡って響き合う、吠え猿の声と共に始まる。毎朝決まって5時半にその声で目を覚まし、部屋の裏手のハンモックでひんやりした夜明けの風に吹かれながら本を読むこと30分、空気がふっと暖かく緩む感触で、私は太陽が昇り切ったことを知る。「中南米では、人間は時間をあまり気にしないのに、動物は時間に正確なのね」と、帰国後私の話を聞いたメキシコ人の友人が笑ったほど、猿たちの体内時計はくるいがなく、ただただ驚くばかりだった。
そんな吠え猿たちを追って森に入り、個体数や生態を調査するのが、「猿プロジェクト」だ。バラ・オンダにはもう1種類尾巻き猿が生息しているが、吠え猿の方が圧倒的に遭遇率が高い。調査に同行させてもらう中で、私は彼らの生活や、そこから見えてくる森の有機性、かつて伐採された森を蘇らせる人々の努力について多くを学んだ。
彼らの存在を最初に知らせてくれるのは、そのよく響く特徴的な声だ。猿というと甲高い声を想像しがちだが、吠え猿は名前のとおり、迫力のある太い声を持っている。ちょうど、大きく口を空け、のどを震わせながら長く息を吸い込むと、似たような声が出る。実際猿を専門にしている公園スタッフは、そうやって猿たちと会話していた。私が森の中で誰よりも早くその声に気付いて、みんなに知らせることができたときは、ちょっぴり誇らしかった。
もともと黒い体をした吠え猿たちだが、群れの中には、脚や尻尾に白い毛の混じるものがいた。皆若い個体で、近親交配を繰り返して血が濃くなりすぎた証拠なのだという。普通猿たちは大人になると生まれた群れを離れてほかの群れへ移って行くのだが、森林伐採と農地拡大の結果、生息地が分断されて群れ同士の交流が難しくなり、同じ群れの中だけで繁殖せざるをえない状況がおきているそうだ。近親交配で産まれた個体は、病弱だったり奇形だったりする場合があるだろう。森林伐採による生態系の破壊については以前から興味があったが、もっと小さなレベル、今生きているいきもの1匹1匹の体に害が出ていることを知りはっとした。
森林伐採とその後の植林の様子は、森のいびつさにも表れていた。森を歩いていると、ある地点を境に空気ががらっと変わるのだ。原因は木々の大きさである。太陽がまともに照りつけてくるひらけた場所では、樹は低く日本の街路樹ほどの太さで、幹は真っ直ぐで凹凸が少ない。一方陽が遮られ、空気がひんやりとみずみずしく濃密な場所では、樹の高さは50mを超え、本当にこれが1本の樹なのかと疑うほど太く堂々としており、巨大な岩のような幹には洞やこぶが無数にある。これが、2、30年前に植林された若い2次林と、200年の時を経てきた原生林の違いである。今でこそコスタリカはエコ先進国と呼ばれたりするが、そうなるまでには、森を蘇らせるための地元の人々による地道な植林作業があり、その努力は今も続いているのだ。
その植林作業の一端に、私も参加した。動物たちが食べ残した木の実の種を集め、植林に適した苗木に成るまで育てるのである。種は厚く落ち葉の積もった森の地面にこれでもかというほどたくさん落ちていて、6人で1回に200個以上ひろえた。種は薄い皮をかぶった小さめの椚どんぐりのようで、手で触るとすぐにみつけられる。とは言え途中から私の役目は、みんなが拾ってくる種をカウントすることに変わっていたが。公園内には、たくさんの苗木の植木鉢が並んだ一角があり、みんなでおしゃべりしながら水やりする一時は、とても楽しく安らいだものだった。
私がコスタリカをさる数日前、私が拾って植えた種から小さなかわいい芽が出た。この芽が数十年後には小さな樹となり、数百年後には辺りを圧する大樹となって、吠え猿やほかの森の動物たちの命を支えるのだろうか。植物、動物、人間が共に繋がり合って続いていく森の命のプロセスに係われたこと、その中に私がコスタリカを訪れた証をこっそりと忍び込ませられたことは、宝物のような大切な思い出だ。(次号へ続く)