建長寺”さわる”模型プロジェクト

【建長寺”さわる”模型】お披露目式典

前夜遅くまでメール不備の対応などに追われ、ご挨拶の練習もままならなぬうちに大きな一日が始まりました。門に立つ看板の喜びに浸る間もなく、40人のお手伝いの皆様と準備開始です。

心配されたお天気も雨どころかお日様も出て新緑が美しい境内、初めてのお寺様でのお式は、温かくも立派で厳かで大変光栄なものでした。

柏林室酒井泰玄老師様、松尾崇鎌倉市長様と共に、大下母子が除幕に臨みます。娘の歩のファーストタッチの感想は「とても美しい」。よかった・・言葉が心の深いところに落ちます。

続いて老師様のお経で模型に魂を入れていただきました。来賓の皆様のお焼香が続きます。

老師様に御垂示(お言葉)をいただいた後、大下が心からの感謝を皆様にお伝えしました。続いて松尾市長様、最後に長尾宏道宗務総長様からご挨拶を頂戴しました。2年3か月、「徳」というものを間近に見る光栄に浴し、時に怒られながら本当によくしていただきました。

記念撮影も皆笑顔いっぱいで温かく、その後は自由に模型にさわっていただいてにぎやかな時間が過ぎていきました。

式典後たくさんメールを頂戴しました。「素晴らしいお式だった」「感動した」「涙が出た」と異口同音にもったいないお言葉が並びます。「とてつもなく心動かされるプロジェクト」「10年越しの願いが叶う瞬間に立ち会うことができて言葉に表せないほどの喜びと感動をいただきました」と言ってくださる方まで!

お手伝いには今回特にお心を寄せてくださった支援者様にお声かけしましたが、そちらからも口々に「気持ちの良い方」ばかり、「協力的」で「心から大下さんを応援しているよう」とのご感想が何通も届きました。そうだろうそうだろう、選りすぐりの素敵な方ばかりなのですから(笑)

かくも立派で温かい式典、光栄の至りです。多くの皆様のお導き、お力添えあってこその今日。建長寺様の和尚様方、行政の皆様、製作された方々、ご支援くださった団体様、そして支えてくださったお一人お一人に心より御礼申し上げます。

 

【建長寺”さわる”模型】いよいよ明日!お披露目式典

長らく応援いただきました建長寺”さわる”模型、昨日確かに完成を見届けてまいりました。和のテイストの、目を見張るような模型になり、感謝を新たにしています。

そしてお披露目式典はいよいよ明日です。どなたでもご覧になれますので、どうぞお運びください。

【建長寺さわる模型お披露目式典】
日時: 2024年4月21日(日)
13:00~ 式典
14:30~ 制作関係者トークイベント
場所: 大本山 建長寺

境内は今、ボタンが見頃を迎えています。
明日、お目にかかれますことを楽しみにしています。

 

【建長寺”さわる”模型】さわる図に点字版も!記念冊子完成

冊子の点字バージョンが、今朝「点訳きつつき」さんから届きました。こんなに素敵な表紙までついて!

お祝いに作ってあげる、そう言ってくださったきつつきの皆様の温かさがひしひしと伝わってきます。また一つ善意が積み重なった・・胸が熱くなり幸せを感じる瞬間です。本当にありがとうございます。

桜満開の4月8日には、“さわる図”の貼り込み作業をしました。こちらはKさんのレポートで。

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まずは手作りスケールで、貼り付けラインを決めます。図を同じ場所に貼るためのガイド線があるので、「わかりやすいね」「どれも定位置に貼りやすくなるね」と一同感動。

タスクチームの発明工夫王Oさんさすが!

つぎに貼り付けですが『まっすぐ』とか『ぴたっと』とか意外とむずかしい・・・「あっ!」「だいじょうぶ~」 「あちゃ・・」「できた~」こんなヒヤリとホッとを繰り返しながら、無事にすべての冊子に貼り込むことができました。

さわる図は立体コピーのため、紙の摩擦で擦れたり剥げたりしないようパラフィン紙のようなものを挟み込んで箱へ収めます。
M.K.

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ハレの日はすぐそこ!皆様のお力を借りて準備は急ピッチで進んでいます。

【建長寺”さわる”模型】さわる図入り!記念冊子

見える人と見えない人が一緒に楽しむ模型なのに、ビジュアルなだけの冊子ではおかしいのではないか・・?冊子作成に取り組み始めたとき、はたと思いついて、一緒に楽しめるようさわるページを入れることにしました。

そしてできたのがこちらの触図。立体コピーといって、スポンジのような盛り上がった線で形をさわることができます(少し傾けてみました。見えますか?)

この図を冊子にどう挿入するか・・考えた末、ホチキス止めで隙間のできる冊子中央を白紙ページにして、そこに貼り込めばどうか!?目を閉じてさわる境内のブロンズ模型を、もう一度この図で体験し楽しんでもらえるようなシンボルにしました。

この日は数名で、B5のページにどうA5の触図を貼るかを話し合い。Oさんが1㎜単位で紙の位置をずらし、両面テープの幅や付ける箇所も変えて、いくつものパターンを試作してきてくださいました。さらに図を同じ場所に貼るためのガイド線を入れたスケールまで手作り!緻密な仕事にビックリしつつ、どんなに美しく仕上がるだろう・・とお心のこもった仕事に感謝感激!

冊子本体は、夏に境内で出会いCSR活動を申し出てくださったデザイン会社MT-planningさんのもとにあり、そろそろ初稿ができてきます。今回本文読み上げQRコードはかなわなかったのですが、点訳きつつきさんのご厚意で点字版を添えられることになりました。

温かいお気持ちが幾重にも重なった記念冊子。長い間、頭の中だけだったものが、今少しずつ形になり姿を現してきました。ずーっと会いたかった!この日を楽しみに夢見てきた!そんな幸せな実感のあるこの頃です。皆様のおかげです、本当にありがとうございます!

お目にかかれるまで、あと少しです!

【建長寺”さわる”模型】本制作が始まりました!

ついに本制作が始まりました!

こちらが完成した鋳造用3Dモデルです。こんなふうに分割されて製造されるのだそうです。

組み物の最終のブロンズサンプルの様子では、もろもろ取り付けの穴などを入れたことで真空鋳造が難しくなり、一般的な鋳造にすると空気が入りやすくなるのだとか。

初の試作より少し精度が落ちるかもしれないとのことですが、最終的に必要なら少し手で削るなどの対応も考えてくださっているようです。

まぁ、いつもながらプロの方々の基準はレベルが違うので、素人目にはおそらく、なんて精巧な!素晴らしい精密度!と映るのではないかなぁ・・という気はします。

そろそろお披露目式典のご招待状も、建長寺様の封筒でお手元に届くのではないかと思います。数に限りがあり全ての皆様とご一緒できないことは残念ですが、4月21日当日も通常どおりご参拝いただけますし、式典はどなたでもご覧になれます。

その頃にはどんな花が咲いているのだろう・・ご一緒に模型を囲める日も間近です。