3月30日、満開の桜の春休み、都内で「皆一緒に多感覚で遊ぼう!」開催しました。
これは見える子見えない子2対2で、視覚以外の感覚を使って一緒に遊ぼうという企画。皆小学校の中学年、普段あまり使わない触覚を中心におしゃべりしながら遊びました。
初めは、①大仏様を触って粘土で再現してみよう:Nちゃんがなんかイヤリングみたいのしてる!と声を上げると、エーッどれどれ?と皆が一斉に大仏様の耳を触る一コマも。一緒に話してみるって楽しいよね~
Tクンは大仏様の頭の上から串を刺し、今ハマっているコマにしてしまう斬新さ(笑)「超ぎりぎりスーパーハイパーテンション高速回転・・・超ウルトラ大仏ごま」と命名しました !?
②日常の音を聞いて情景を考えよう:「えっ?レジかな」「なんか店の感じしない?」「コンビニだ」・・店名まで、「〇〇線△△方面!」「✖✖駅!発車メロディーでわかる」まで、答える場面がある一方、「分かりません~」の声もあり。
③透明点字シート付ユニバーサル絵本を一緒に読もう:臨場感たっぷりに読む子、点字に触っている子、点字をスラスラ読む子と、少しにしておく子、と目で手で自分のやり方で楽しみました。
④触って同じ形のピースをマッチングするゲーム:できたら1ポイントとしたら、にわかに熱くなり真剣そのもの。人の様子なんて構っていられない、せわしなく手を動かす必死さがカワイイ(失礼!)結局両チーム同点、引き分けに終わりました。
最後の振り返り:お友達の大仏様に触って、「上手!」「なんか雪だるまみたい」「手もちゃんとできてる」「頭が大きめ~」「鼻がちゃんとしてる」・・
そして本日の感想は、
・「全部楽しかったけど大仏作るのは難しかった」
・「大仏作りの服の線みたいなところが特に難しかった」「海と道路の音を間違えてしまってそれが特に難しかったです」「絵本読みも楽しかった」
・「どれも楽しかった。ゲームとか目つぶったら難しかった。」
・「全部楽しかった」「でも一番最後のゲーム平和に終わってよかった」
3年生と4年生、視覚のことは全然話題になりませんでした。時間中ずっとペアで動きましたが、トイレでは見えない子が見える子に流し方を教える場面も。その子の経験が何より大きいのですね、今の気持ちを大事にしていってほしいなぁ‥大人の責任、重大です。
初めて会った人とも2時間フルに遊んだ後は、皆で桜の下で一緒におやつを食べたそう。点字で文通する約束もしたそうですよ。お母様からも「KちゃんとNはお互い好きと知った『ツバメ』を合唱し、・・おそらく通りすがりの方から見ても2人の違いはわからない馴染みようでした」と。
他のお母様からも、
・「こんな短時間ですごく仲良くなれたことに驚き、うれしい限りです。みんなで楽しめるってやっぱり素敵だし、大事ですよね」
・「仲良くなれて、ワークショップでお友達の輪が広がりました♪」
・「当たり前のように視覚を意識せず生活をしていたHでしたが、今回可愛らしい素敵なお友達と五感を研ぎ澄まし、体感する遊びを通して違う角度から社会を見られる事が出来ましたし、視野も広がったと思います」
春の1日の楽しい思い出、大きくなってどんなふうに思い出すことでしょう・・ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。