お知らせ

【建長寺”さわる”模型】木組み博物館で夢見たこと

建長寺仏殿の見どころをシンプルなパンフレットにしたい。何かヒントがないかしらと、東京早稲田の木組み博物館を訪ねました。

圧巻は薬師寺三重塔の75%のます組み!想像を絶する大きさと美しさ!

この博物館は、社寺など伝統木造建築の修復、再建、新築に40年間携わっていらした方が、将来への危機感から開設された私設博物館。個人のコレクションだけでなく、かつてのお仕事仲間からも貴重な品が数多く提供されたとのこと、お志の賜物です。

木組みだけでなく、なかなか近くで見れない、さわれない彫刻や瓦、屋根模型なども全部手に取ることができます。体験型を超え、参画型博物館を目指されたそうで、まさに!思いを共有しました!

建長寺仏殿の見どころで傍らに備えたいと漠然と考えていた組み物の模型があり、軽い気持ちでバラしてみました。

ら、これが究極の匠の技、巨大な建造物をこんなふうに支えるのか・・とあまりの見事さに驚きの連続!単なるパズルではない、古の宮大工さんの誇りや知恵が詰まっていて、息遣いが感じられるというか対話をしているような気持になります!

そう感じられたのは、実際ばらして組み立ててみたからこそ!これは見るだけではダメだ、やらなくてはいけない!こんなのが日本中の社寺にあったら素晴らしいなぁ、子供たち絶対夢中になるだろうなぁ、建長寺にも作りたいなぁ・・夢が頭を駆け巡ります。

どうしたらできるのだろう・・建造物模型にセットでこんな木組みも備えられたら。それは館長さんやお仲間たちの願いでもあるはず。何かできないかなぁ・・どうしたらいいかなぁ・・まずは願い続けることか。夢はいつかはかなう、そう信じて進みます!

 

 

 

 

 

【建長寺”さわる”模型】平日の境内は大賑わい

初めて平日午前に模型紹介に行きましたら、すごい人!季節のせい?紅葉にはまだ早いのに、週末よりよほど混んでいる!?

何といっても目を引くのは修学旅行の子供たち、群馬の6年生だそう。6、7人で話を聞いてくれると中に一人くらい黙って一生懸命考えている子がいます。有望、有望、いつか思い出してくれるでしょう。

ご参拝の女性は一言「知らなければそれで終わっちゃうね」。そうおっしゃるや、チラシをリュックのクリアファイルにきちんと差し込んでくださいました。何だか嬉しく温かい気持ちに。

鎌倉では珍しい中国のお客様は長身で容姿端麗なご家族、模型にさわりご家族も招き寄せ。日本語はお母様少しだけでコミュニケーションできず、でもチラシの写真をじっと見てくださいました。

元気で気さくな男性は、「おお、目の不自由な人のため・・donationしていい?」「えぇ?今ですか?も、もちろん!」とその場でお札を。「どちらからですか?」「アメリカ」「Hey, Dominic!孫です」「写真いいですか?カッコイイ」「そう?MarkとDominicね」それだけ言って行ってしまわれました。

見かけは日本の方ですが、明るさ、元気さ、はきはきしている感じがやっぱりお国柄。そして寄付を普通のこと日常的なことと思っていらっしゃる感じも・・知り合いだから、ではないところが素敵、私もそうありたいものです。

この日は助成くださっているアイネット記念財団様のヒアリング。その場でご寄付や支援のお申し出があることに驚かれていました。建長寺様初めてだそうで、心洗われることに「やっぱりパワースポットなのでしょうねぇ」。日々お忙しい中、お参りや散策は穏やかな時になったに違いありません。

鎌倉の紅葉はもう少し先、12月だそうです。

 

定例作業会@逗子

たまっていた絵本の作業、ようやく最近少しずつ進められるようになりました。この日は糊付けの製本機で起きた落丁本を、リングで製本し直す作業です。

ごつくて怖いと不人気のリング製本機ですが、みんなでやればコワくない!Sさんのレポートでお届けします。

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11月13日は、逗子文化プラザ市民交流センターでの作業会でした。私は、今回で3回目の作業会への参加。まだまだ、わからないこともできないことも多いですが、皆さんと楽しく作業させていただいてます。

今日は、壊れていたリングをつけ直す作業をしました。参加者の一人が「今日はみんな一緒にリングのつけ方を教えてもらいましょう」と言ってくれたので、一つのテーブルに集まり、リング製本機の使い方を習いました。

その後は、すぐに実践。ひとり1~2冊ずつ、リングをつけていきました。お手本のようには、すんなりといきませんでしたが、試行錯誤しながらもリングがしっかりと本についたときはうれしかったです。

修理の済んだ絵本が、また子どもたちに読んでもらえるといいなと思います。
A.S.

 

 

 

 

 

 

【建長寺”さわる”模型】温かさに感激!かまくらファンド報告会

文化の日はかまくらファンド報告会。模型を紹介しようと早めに行ってお待ちすると・・

最初の方とひとしきりお話、すると「去年いたので覚えていますよ。これはスゴイなぁ、と心が震えました。これは行くだろうなぁと思いました」と!そして模型も「ここまでできたのですね」。1年前のプレゼンを、そんなふうに思ってくださっていたなんて感激です(涙)

次の方は模型を多方向からしげしげとご覧になり、チラシを渡すと「知っているよ。去年、こんな活動があるって、3Dやっているファブラボに紹介しておいたから相談に乗ってくれると思うよ。僕の名前言ってくれれば」と!動いてくださった方までいらしたなんて!

報告では、遅れている理由と助成いただいた案内板の状況を中心に、進捗をお話ししました。よくうなずいてくださる方もあり、熱心なご様子は嬉しく有難く・・

終了後も、センターの方が「夏に建長寺で模型を見ましたよ」「素晴らしいですね」「地蔵菩薩もさわれるといいよねぇ」と話しかけてくださり、梱包や運ぶのまでお手伝いくださいました。終始温かいご対応に感じ入り、一様にいただく「完成させてくださいね」のお声に身が引き締まります。

その後、模型を建長寺様にお持ちしました。宝物風入も行われていて、仏殿参拝には列ができるほど。鎌倉は汗ばむほどの快晴、美しい秋の1日です。

 

 

選書・発送作業をしました 11月

季節の感覚がずれそうな暖かさが続いています。今月の作業も無事に終え、利用者の皆さんへ発送しています。

11月2日は9名のパワーが集いました。

梱包作業では、送り状のレターと本に違いがないかを確認し、 緩衝材にくるんだ後で発送袋に収め、マジックテープをしっかり閉じたら完成です。戻ってきている本、選書した本、梱包を待つ本が所狭しと陣取り、我々人間はつま先で歩いたり、廊下で作業をしたりしています。

返却本を取り出した後は、緩衝材と発送袋をそのままセットにしておくと、発送本を梱包する際に効率的であることがわかりました。これは梱包を数回経験している図書館とともだち・鎌倉のOさんの気付きです。

1,200冊を越える絵本のナンバリング貼付を再考中です。知識・経験豊富なパワー集団の知恵で作業しやすくしていきます。(M・K)