UniLeaf Books の概要と比較


UniLeaf Booksの概要・・・

対象

就学前から小学校低学年の、点字を習い始めの学習者、及び、その周辺の兄弟・家族、同じ学級の一般児童も皆一緒に利用していただけると理想です。
現在、乳幼児から中学生まで、広くご利用いただいています。

対象とする絵本

レベル:小学校1年生後半~2年生の一般児童が読むものを中心に幅広く。
内容:文章としてそれを聞いたときに、イメージのわかるもの。
簡単でもストーリーがあって、楽しめるもの。
例)「ぶたぶたくんのおかいもの」「おふろだいすき」
  絵が主体のものや絵の説明がメインのものはあまり適しません。
分量・長さ:本文の一番長い見開きページが、点字にしてシート1枚に収まるものが望ましい。(最近は、両面打ちや見開きシート2枚も採用可。)
 ※ 当初は評価が高く、学校でも読ませたいという定番の絵本から選定して
  いきますが、新刊や人気の絵本も随時増やします。

形態

使用材料:塩化ビニル樹脂シート(透明、0.15mm厚)
サイズ:シートページの幅は、最大29.4cm
原本ページの幅がこれを超えた場合も、点字タイプライター(パーキンス)
の使用を考えこれを上限とします。
製本方法:リング製本
カバーのある本はカバーをかけて、上下にブックフィルムを貼ります。
カバーのない本はリング部分をブックフィルムで覆います。
タイトル:題名のみのシールを、本を立てたときの右上手前に貼ります。
UniLeaf認定金色シール:教育的配慮の元に、正確に点訳されている品質保証シールです。
表紙おもての最下部、背の際に貼られているので、その本がどちらから開くか、目印の役も果たします。
UniLeafとエンボッサーで印字されているので、墨字のアルファベットに親しむきっかけにもなります。

点字で読める既存の絵本との比較・・・

 UniLeaf Booksシール貼りこみ絵本点字のみの本
主な対象点字学習中の盲児
兄弟家族、一般児童も
点字使用の母親が
子どもに読み聞かせる
全ての盲児
外観通常の絵本通常の絵本イラストなし
題名のみ普通文字
形態やや重み、厚みあるが
通常と変わらず
通常の絵本と同じ真っ白。文が長いと
厚くなりかさばる
用紙透明プラスチックシート
(塩ビ)
透明タックシール
(塩ビ)
白色点字用紙
触り心地よく滑り柔らかい刺激が強い最適
長時間でも疲れ難い
挿絵触れるもの、
絵の説明なし
絵は分からない
適宜形の貼りこみ、
言葉の説明あり
絵の雰囲気が伝わる
読者に触察力必要
まれに点図あり
本文レイアウト常に左上から始まる
探しやすい
本文の真上に点字
原本レイアウトへの気づきあり
探すのが難しい
常に左上から始まる
探しやすい
製作手作業
絵本解体、シート
裁断にやや手間
手作業
絵の貼りこみに技術必要
文だけなら簡単
パソコン使用
訂正が楽できれい
複数部製作容易