UniLeafとは・・・
ユニバーサル絵本ってご存知ですか?
本文を点字にした透明シートを、見開きごとに挟み込んだ絵本です。
こうすると、目の見える子どもも見えない子どもも、一緒に同じ本が使えるようになります。
モデルは英国の「クリアビジョン(ClearVision)プロジェクト」。
1986年、リンデンロッジ視覚障害学校に赴任した図書館司書が、点字を学ぶ子どもたちは家族や友だちと一緒に読める本がないことにショックを受け、自ら絵本を切り裂き、本文を透明シートに点字で打っては挟み込んでいったのが始まりです。
いまや蔵書13000冊超を誇る郵送貸出図書館に発展、北欧諸国や北米の国々でも親しまれています。
今日の日本。全盲の子どもに、「見えないだけだと思いたい・・」と保育園の先生は泣きました。善意の人さえ不安に身構え、そのことが互いを苦しくしてしまいます。
こうした ‘特別の子ども’ 感を拭うキーは「慣れ」、一緒に過ごした経験ではないか・・・ユニバーサルデザイン絵本を共有することで、そんな場を少しでも提供できたら、と、2008年7月、ユニバーサル絵本ライブラリーUniLeafはスタートしました。
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一緒に読むと子どもは本が好きになる
皆で読書を楽しんで、
指で異文化触れてみて、
心に何かが生まれたら・・・UniLeafの願いです。
UniLeaf Booksとは・・・
UniLeaf Books の仕組みは、1)市販の絵本を解体し、2)透明シートをページ大に裁断、3)シートに本文を点字で打ち、4)見開きごとにはさんで再製本、されています。
UniLeaf Books は 2-WAYブック、これ一冊で皆一緒に利用できる「ユニバーサル絵本」です。
ユニバーサルデザインとは、「初めからできるだけ多くの人が利用可能であるような設計、構造」のこと。
これまで目の見える子ども用 = 市販本、目の見えない子ども用 = 点字本と分けられていた絵本が、こうして一つになりました。
日本では UniLeaf Books だけです。
UniLeafのサービス・・・
myブック(準備中)
お気に入りの絵本を、お持ちください。 UniLeaf Books 仕様の絵本に制作します。楽しんだ後、ご不用になったら寄贈していただけると嬉しいです。
※myブックにつきましては、お知らせのページをご参照ください。
myシェルフ
ご家庭はもちろん、園や学校の教室にまとめて長期に貸し出します。
興味に応じて入れ替えながら、身近な場所に、好きな絵本をいつでも選べる読書環境 ‘myシェルフ(本棚)’ を創ります。
幼稚園・保育園~高学年まで、ご家族と友だちと、皆で一緒に楽しめます。どなたでも無料です。
UniLeaf Booksを使ってみたら・・・
普通小学校では・・・
- まだ字がよく読めない子は普通の本として、すらすら読める子は点字に触りながら読んでいる。(横浜市立小1年生の教室で)
- 身近なところにいつもあるということが素晴らしいですね。(横浜市立小教諭)
- 大変好評です。そのお子さんが読んでいると他の子どもたちが覗き込んでみています。(埼玉県新座市立小3年生の教室で)
- 4年生が、国語で点字を題材にした単元を学習中、・・みな手にとって興味深くみていました。今、子どもたちに貸し出し中です。(茅ヶ崎市立小教諭)
- 先生方にとてもよい。(複数から)
使い勝手はどうでしょう・・・
- 点字が常にシートの左上から入っているため、幼い子どもでも探しやすく話の筋を追うのに集中できる。(横浜市立小2年生、神奈川県立平塚盲学校小学部)
- リング綴じなので開きがスムーズになり、片手で押さえながら読まなくてすむ。(平塚盲学校教諭)
- 点字本と保護者用と2冊持たせる必要がなく、家族で一緒に楽しめる。(複数から)
- 触り心地が好評。(横浜市立視覚特別支援学校図書館)
- 点字が柔らかく滑りもよい。角も柔らかいので手を傷めない。(同特別支援学校教諭)
ユニバーサル絵本ライブラリーUniLeafは・・・
ユニバーサルデザイン絵本の製作・普及活動を通じ、見える子も見えない子も一緒に使うことで相互理解の促進に寄与し、誰もが尊重され共に生きていく社会の実現に貢献することをミッションとして、2008年7月より活動しています。