Suzu’s セレクト ⑤:1000冊記念「木を植えた男」

絵本紹介コーナー「Suzu’s セレクト」

今回紹介するのは、ユニリーフの記念すべき蔵書番号No.1000『木を植えた男』です。1953年にフランスの作家ジャン・ジオノの短編小説として発表され、その後1987年にアニメーション作家のフレデリック・バックによって絵が加えられました。

絵本としては長編、そして1ページ1ページの絵は印象派の絵画のようで、絵本というよりも“小説 with 絵画”という説明がぴったりかもしれません。物語の序盤はムンクの「叫び」のような絵で、終盤に近づいていくとだんだんと光の色彩が美しい点描で有名なスーラやピサロのような絵になっていきます。

少しだけストーリー展開が予想できてしまったでしょうか(笑)でもこの本は展開を知っているから読まなくていいという本ではありません。読むことではじめて、この本の意味を、そして良さを享受できる、そんな絵本です。

この本を一言で紹介するならば、「まさしくユニリーフの1000冊目にふさわしい1冊」ということにつきます。この本は、荒れ果てた不毛の地に木を一本一本孤独に植えつづけ、最後には木を森に変え、荒地を幸せの地に変えたブフィエ氏のお話。しかし読んでいくうちに、ユニリーフのユニバーサル点字絵本1冊1冊が、ブフィエ氏が植えた木であることに気づきました。

1冊1冊の木が、この1000冊という森になったこの記念に『木を植えた男』以上の本はないと思います。これまで絵本という本を植えてきて下さった方々に心より感謝申し上げます。

社会を変える活動というのは、木を一本一本植え続けること。なんとかその木を植える者にいつかはなりたいものです。

もうこの本の良さはこんな感想文ではとても伝えられないので、ぜひコメントしてお借りください!!

Suzu

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